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第49話

刻々と時間は過ぎて夜になる。 風呂入ってくるってリビングを出た八神は少し緊張した様子だった。俺も初めてちゃんと気持ちの入った行為をするわけで、それなりに緊張している。 八神の買ってきたローションにゴムを寝室のベッドの横に付けてある棚に置いてはぁ、と息を吐いた。 痛くするのは嫌だからいろいろ調べたけれど、それがいざ行為をすると上手くできるものでは無いし…。 広がる不安、けれどきっと俺より不安なのは八神だから、なるべくそれを顔に出さ無いように努力した。 リビングに戻って八神を待ってると「上がったよ」 としっかり服を着て出てきた八神。じゃあ俺も入るかと立ち上がり風呂場に向かおうと八神の隣を通り過ぎようとすると腕を掴まれる。 「早く、来てな…?」 「ああ」 微かに震えてる手を握りとって「大丈夫」だと八神に手を伸ばし頬を撫でる。はっ、と小さく息を吐いた八神は一度頷き優しく笑った。 「すぐ戻ってくる」 「うん」 八神の頭を撫でてから風呂に向かった。

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