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第64話
「なあなあ、命さんもヤクザなん?」
命と話しているとソファーに手をついてぐいっと上半身を命に寄せた八神、ユキくんはちょこんと命の膝の上に乗っていた。
「…まあ、」
「へぇ、どっかにナイフ隠してたりするん?銃バーンってするん?」
「いや…」
なーんや、そう呟いた八神はそのまま地面に座り
「ユキくんと命さんは親子ではないやろ?でもそれに似たよーな感情がある、みたいな……?…わかった!恋人か!」
とけっこうな声で話し出してうるさいと八神の頭をガシッと掴んだ。
「やって、さっきユキくん言うてたでー?ちゅーするって」
「命、本当か」
命に目を向けると視線を逸らされ、何かいけないことをしてしまったと思ったようでユキくんに「怒るの…?」と不安そうに聞かれた。
「怒るんじゃなくて、確認するんだよ」
「顔怒ってるやん」
「黙ってろ」
八神は口を出すな。とギロリと睨んだ。
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