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第67話
それからいつもの様に過ごして…いやでも、いつも以上に甘えてくる八神にちょっとだけ困っていた。
「大和、大和っ」
「何だ」
「なあお風呂一緒に入ろー?ほんで、そのままさ、エッチしよ…?」
「風呂は一人で入れよ、そんなに広くねえだろ」
「いーやーやー!!お願い!!」
キッチンでそろそろ晩飯を作ろうとしていると腰に腕が巻き付けられて「なあなあ〜」って後ろから股間をさわさわと触られた。
「やめろ」
「…やる気なってこやへん?」
「今はなんねえよ」
「どうしたらなる?」
「今はならねえって。」
「いつやったらなるんよ!」
しつこい八神、振り返ってキスをして壁に押し付けた。突然のことに驚いたのか目を見開いて、でもうっとりとした顔をする八神。唇が離れると寂しげに俺を見上げる。
「今は我慢しろ、風呂も一人で入れ。そしたらちゃんとするから」
「…めっちゃ、焦らすなぁ」
「それも嫌いじゃねえだろ」
「…うん、嫌いやない…」
へらっと笑った八神はわかった、と首をこくり縦にふった。
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