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第109話
「はぁ、はぁっ…や、いた、いっ!!」
「今日は奥まで入れんぞ」
「い、やっ、痛い、抜いて、抜いてくださいっ、お願いっ!!」
「無理」
ペニスに刺さってる銀色の棒は奥の奥まで突っ込まれていて、痛みで声も出なくなった。
先端から出てるのはリングだけで、それが全部入った後、嫌なくらい優しくキスされて、そこの痛みより優しいキスが与えてくれる快感を拾う。
「動かすぞ」
「ぁ、あ…ゆ、っくり…して、」
リングの部分が持たれゆっくりと抜かれていく。
射精がずっと続いてるような感覚で思わず腰を振りそうになるのを、怪我しないようにと若頭さんが押さえてくれた。
「すげえなぁ、もうこれも気持ちいいのかよ」
「…あ、ぁ…ふ、ぅぅ…」
「琴音」
「あ、あぅ…も、やめ…っ」
ギリギリまで抜かれたと思ったらまた浅く中に埋められ、それを繰り返し何度もやられてわけがわからなくなら。
「あ、も…っ、や、そう、いちろ、さ…っ」
「宗一郎でいい」
「や、ぁんっ、宗一郎、や、も、やだぁっ」
永遠と続くような快感に怖くなって首を振る。ゆっくり尿道から棒が抜かれて代わりとでも言うように後孔に濡れた指が突っ込まれる。
「ふぁあ!」
「琴音…」
「ん、んむ、ぅ…ふ、んっ」
激しくキスをされて、それを受け入れる自分が浅はかで嫌やのに止められへん。
大和はあの日、自分の組を守るためにああいう行動をとったんやとしても「終わりだ」と言った言葉は胸に深く刺さった。そしてそれを癒してくれてるのが本当はこの若頭さんやって、薄々気づいてる。それでも、認めたくはない。
「もうグズグズじゃねえかよ」
「あ、ひっ、はぁ、あ…」
「挿れるぞ」
「ひゃ、あん、ぁああっ、あ!」
少しずつ、自分が自分やなくなるような、そんな恐怖に侵されていった。
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