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第7話

後、1か月で卒業だと言う時にそれが始まり出したのだ。 けど先生を巻き込みたくない。 だから俺は妹を守るためにまた義父と殴り合いをする日が続いた。 義父に言われたんだ。 この話を誰かにすれば俺もお前達も普通の生活はできない。 義父の言う通りだと思えた。 俺達の事で先生を巻き込んでもし学校を退職とかになってしまったら俺はとても耐えれない。 だから俺は先生に話さなかった。 でも喧嘩をしてると思われて嫌われたくなくて妹がと言った事を後悔していた。 ごめんな先生。 俺は妹も大切なんだけれどそれより先生を大切だと思ってしまったんだ。 「俺達の事は気にしないで下さい。大丈夫ですから先生。」 「だが晴翔。」 「もう関わんなって言ってんだよ!!触んなよ。しつこくされるとウザいんだよ先生。」 「晴翔・・・すまない。」 先生に暴言を吐いてしまった日から今日まで先生とは口も聞いていない。 卒業する約束だけは必ず守りたい。 だから今日まで頑張ってきたんだけれど約束守れないかも先生。 「美織!逃げろ!!」 「邪魔すんな!お前がいなきゃ美織は俺のなんだ。」 「あんた何考えてんだよ!」 俺は美織を部屋から逃すと友達の家に行くように言った。 いつも逃げ込む幼馴染の女の子。 何も聞かずに俺達を匿ってくれる優しい女の子だ。 「ツウッ・・・何を・・・・・。」 「居なくなればいい。」 義父はギラついた目つきで俺を本気で居なくなればいいと思っているんだ。 左下腹部に激痛が走る。 だがここで俺が居なくなれば美織は誰が守るんだ。 俺は最後の力を振り絞って義父を突き飛ばすと家を飛び出してフラフラと歩きながら廃工場へ逃げ込んだ。

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