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第51話

「お疲れ様です」 「あれ?葉月?今日は休みだろ?」 「はい。あの…店長に謝りたいって人が一緒で」 「俺に?」 「こんにちは。店長さん」 「こんにちは。君は?」 「水無月 美空です」 「はじめまして?」 「店長さん!すいませんでした」 「え?何が?」 「あの…みくは俺です…どうしてもここのケーキが食べたくて女装して来ていました。今まで騙していてすいませんでした」 「へ?みくちゃん?君が?」 「はい…」 「そっか…」 「すいません…」 「あははっ!!ぜんっぜんわからなかった。すごい化けようだったねぇ」 「あ…あの…」 「いいよいいよ。そうしてまで食べたかったってことでしょ?」 「はい…俺…甘いもの大好きで…」 「そっかそっか。でも新メニューはしっかり女の子目線で考えてくれたしすごく助かったよ。落ち着いたならまた来てくれない?」 「え?いいんですか?」 「いいよ。店頭では無理だから…今度からうちのが食べたくなったら裏からおいで。特別に出してあげる。あんだけ美味しそうに食べてくれるから俺もうれしいし」 「ありがとうございます!あの…睦月も…一緒に来てもいいですか?」 「いいよ。いつでもおいでね」 「本当にすいませんでした」 「たまにはまたみくちゃんに会わせてね」 いたずらに笑う店長がメチャメチャカッコいい 見惚れていると先輩が俺の腕を掴んだ 「店長。」 「ん?」 「こいつ俺のだからね」 「え?あの葉月が?!へぇ~」 「てんちょ。どしたの?」 「おぅ。亀。あのねこの子美空くん。葉月の恋人」 「そうなの!!お似合い」 おそらくかなり顔が赤くなっているだろう。 その時他のバイトの子がやってきた 「こんにちは?どなたですか?」 茜くんとさなえくん。それと蓮華くんだ 「すいませんでした」 「え??!!」 自分がみくだと言うことを話すと蓮華君が頷いた。 「そっかぁ。だから気になったんだ!!」 「え?」 「俺もたまに女装するんです。どんな化粧品使ってますか?」 かなりイケメンな蓮華君が女装…似合いそう… 化粧品について色々話して今度サンプルを持ってきてくれることになった。 結構有名な化粧品会社の御曹司のようだった せっかく女物の服もあるんだしたまにはしようと思っていたのでありがたい 「美空さん。今度一緒にしましょうね。俺の貸しますよ」 「ありがとうございます」 みんなに挨拶をし店を出た。店の裏できゅっと先輩に抱き締められた 「どうしたんですか?」 「水無月…モテすぎ…」 「え?普通にお話ししただけだけど…」 「だって楽しそうだったし」 「…可愛い…」 「え?」 「先輩もそんな顔するんですね」 「だって…お前のこと好きだし」

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