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第66話
その後は何度も着信が来ていたけれど出る気にもなれず全て無視をした
ひたすら布団に潜り込み泣いた。
気持ちの整理をつけなくちゃ…
気付いたら眠っていてスマホの充電ももう無くなっていた
充電する気も起きなくて休みなのをいいことに一日中ごろごろしていた
眠って…起きて…眠って…次に目が覚めるとベッドの隣に温もりがあった
重たい瞼をゆっくりあける
「おはよ。美空。すごい顔してるね」
「睦月…」
「全然連絡とれないから心配した。鍵開けっぱなしだったよ。無用心だね」
「…」
「何があったの?」
「…先輩と別れる」
「何で?」
「…俺…男だし」
「今さら?」
「やっぱり先輩には綺麗な女の人が似合うから。大学いっちゃったら出会いも沢山あるだろうし会えることも減る。だったら…今のうちに…」
「それでいいの?」
「うん。もう決めたから」
「だったら今ここに呼んで別れるって話したら?俺見届けてやるから」
「先輩に会いたくない…」
「美空…」
睦月じゃない声…
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