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第85話

先輩との生活はとにかく甘くて。 同じベッドで抱き合い眠り一緒に食卓を囲んで同じものが食べられる。 「いってらっしゃい」 毎日のいってらっしゃいとおかえりのハグとキスは欠かしたことがない。 こんなに幸せでいい? 「美空?どした?何か考え事?」 「…幸せすぎて怖いよ…」 そう言うと抱き寄せ額にキスを落とす。 「美空。俺もだよ。でもね、それって俺のこと大好きってこと?でいいよね?」 「勿論!!」 「美空。俺もお前のこと大好き。だから…」 先輩の言わんとすることを察した。 本当に…俺…幸せだ… 「ちょ…先輩…」 「はぁ…たまんない…」 食べられるんじゃないかと言うくらい熱いキスをしてくれた 「ふっ…ん…」 「あぁ…行きたくねぇ…」 「んっ…だめっ…」 「ん…」 俺の匂いを思いっきり吸い込みゆっくりと名残惜しそうに先輩は出掛けていった。 弛く立ち上がった自分に笑える… 「はぁ…先輩…大好きだよ」 バイトまではまだ時間がある。一人で先輩を思い慰めてから俺も出かける バイトが終わったらあのリング取りに行かなくちゃ。 うきうきした気持ちで扉を開けた

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