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第129話
陽平side
「いい子だね。ちゃんと来たね。陽平くん」
「…もうしますか?」
「そうだね。始めようか。ちゃんと俺のこと愛してよ?陽平くん」
前戯なんてしてやらない。そのまま自分で立たせて入れた
「んっ…おっき…いいねぇ…っあっ。やっぱり君のは最高だよ」
「それはどうも」
ただ欲を放つだけの行為。
顔なんて見たくないからバックで突き続けた
目を固く閉じ美空の姿を思い浮かべながら…
結局その後他の奴らも来て朝まで帰して貰えなかった。
重い足取りで帰宅すると美空が迎えてくれる…
「おかえり…父さん」
「ただいま…風呂入ってくる…」
疲れた…本当に…
風呂から上がった俺は堪らず美空を激しく抱いた。
「ん…俺はもう行かないとならないんだけど…」
抱き締めキスをしながら話をする。このまま美空と閉じ籠ってずっと抱き合っていたい…
「あぁ…わかってる…行ってらっしゃい…気をつけて…美空…今日は何時に帰る?」
「今日は先輩に勉強見てもらうから18時までには帰るよ」
「わかった…気をつけて」
先輩?葉月くんかな?あんな子や睦月くんみたいな子が本当は美空にはいいんだろう…二人ともとても美空を大切にしてくれるから…
わかってるけど渡したくない思いも多少あった。
美空を見送るために玄関先まで出ていったら外で待つ睦月くんを見掛けた。
きっと彼は美空の事が好きだと思う。
ただの幼馴染みにあんな表情なんて向けないと思うから。
睦月くんは俺のことをちらりとみやると心配そうにしてくれた。
何かしら感じたのだろう。おそらく美空があの日抱かれたのは睦月くんだ…
どんな思いで睦月くんは俺たちのことを見ているのだろう…
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