151 / 184

第151話

そうして数ヶ月後。俺は水無月家の一員となった 「祥一さんこれもう運んでいいの?」 「うん。よろしく」 毎朝朝食を一緒に取るのが日課になった あの日までは… 「じゃあ。俺行くね」 「うぅ…みーくん…行っちゃうの…?」 「もう…泣かないでよ。祥一さん。マメに帰るから。ね?ここから葉月先輩の家も近いんだし」 「祥一さん。安心してください。必ず週に1~2は美空帰しますから。」 「うぅ…寂しい…葉月くんもここに住んじゃえばいいのにぃ…」 「えぇ…俺は祥と二人きりの新婚生活楽しみたいんだけどなぁ」 「何それ?俺邪魔者扱い?酷くない?」 「だって美空いたらあの時可愛い声我慢しちゃうんだもん」 「ちょ…陽平!何言ってるの?」 「あははっ!!そんなキャラでした?お義父さん」 「祥が可愛すぎるからね。崩壊しちゃった」 「もう!陽平…恥ずかしい…」 「じゃあ。行くね?祥一さん。何かあったら連絡してくださいね?」 「うん…うん…行ってらっしゃい。みーくん」 「はい。行ってきます」 大きくなったように見える背中を見送る。 恋人の葉月くんもとてもいい子だけどやっぱり寂しいな… 「祥。」 「なぁに?」 「っ…ねぇ…その顔可愛いからやめて…」 「え?」 「目うるうるして顔赤い…すげーエロい…」 「は?」 「うん…我慢できない!」 「え!!ちょっと!!」 そして朝も早くから盛る陽平に付き合わされ一日が過ぎていく… 「もう…陽平…激しいよぉ…」 「ん?ごめん。まだ終わってないよ?」 「ちょっと!!無理無理!!いやぁ!!」 「祥…愛してる…離さないからね…」 薄れ行く意識の中そう優しい声が響いた… 陽平…俺も…愛してるよ… ~完~

ともだちにシェアしよう!