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翌日 恐る恐る弥生ちゃんがやって来た。 「弥生ちゃんいらっしゃい」 声をかけるとすごい勢いで土下座する弥生ちゃん。 「ごめん!!ごめんね!ひなちゃん…俺…俺…本当に…ごめん」 「怖かった…痛かった…やめてって言ったのにやめてくんなかった…」 「…」 「あんなの…嫌だった」 「ごめん…」 「もう顔も見たくない…」 「よもぎ…」 苦しそうに俯く弥生ちゃん。はらりと滴が落ちた 「ごめんね…もう…会いにこないから…ごめん…」 ゆっくり立ち上がる弥生ちゃん… 「ばぁか!!弥生ちゃんのばぁか!!」 俺は弥生ちゃんの背中に抱きついた 「あんな怖い顔の弥生ちゃんの顔なんて見たくない…だから…これからはあんなことしないで?一生かけて償って。俺の隣にずっといて?本当に悪いと思ってるなら。こっち見て」 ぽろぽろぽろぽろ涙を流しながらこちらを振り返る弥生ちゃんの襟を引っ張り口付けた 「よもぎ…」 「俺を恋人にして」 「っ…」 「浮気は許さないからね!!」 「うん…うんっ!!大好き!よっちゃん」 「うん…俺も…大好きだよ」 「キスしていい?」 「うん…」 何度も唇を重ねベッドに沈む…そろそろと優しく俺を撫でる弥生ちゃんの幸せそうな顔に見惚れてた 「だぁめ!!」 「ごめん…」 しゅんとした弥生ちゃんが可愛い 「まだ傷が痛くて出来ないよ…」 「ごめん…」 何度もキスを繰り返しゆっくりとした時間が流れていく 「ねぇ…よもぎ」 「ん?」 「何で俺には連絡先教えてくれなかったの?」 「それはっ…」 首をかしげ俺を見つめる弥生ちゃん。 「え…と…」 どんどん体温が上がっていっているのがわかる… 「よっちゃん?大丈夫?また熱出ちゃった?」 今度はおろおろとし始める弥生ちゃん くるくる変わる表情に俺は惹かれたんだよね… いつもは凛としてカッコいい。でも俺の事となるとたちまちアホの子になるし彼女いるときは甘ったるい表情になる。俺や文くんに何かあればヒーローみたいに颯爽とあらわれる。 「ふふっ…大丈夫だよ。えっと…ね…連絡先教えちゃったらあんなに毎日のように突撃して会いに来てくれなくなるって思って…知らなければ家にかけるか…ここに来るしかなくなるでしょ?」 今度は弥生ちゃんが真っ赤になる番 「は?!はぁー?俺に毎日のように来てほしかったから…なの?」 「うん。だって俺は…もう…ずーっと…弥生ちゃんに…溺れていたから…」 「え…っ?」 「待たせて…ごめんね」 「よもぎー!!大好き!!」 押し倒されて受けるキスはさっきよりももっと熱くて溶けてしまいそう… 「弥生ちゃんっ…」 「覚悟しておいて…俺を待たせた分…沢山沢山…死ぬまで…骨の髄までお前の全てを愛するから…」 「うん。お願いします」 「お前が別れるとか言えば閉じ込めちゃうから。もう俺の籠から逃がしてやんないから」 「しっかり縛り付けておいてね。」 額を合わせ二人で笑う… 重すぎる愛をしっかり受け止めこれからも二人並んで歩きたい… ねぇ。弥生ちゃん。俺の名前の由来…話したことあったかな? よもぎにはね「幸福」「平和」「平穏」「静穏」って花言葉があるんだって。母が俺にはそうあって欲しいと願い付けたんだよ…そして… 「決して離れない」 もし俺に大切な人が出来たら離れないでその人と一緒に幸福になって欲しいんだって 俺は弥生ちゃんが思っているよりずっと重たいよ?それに耐えてくれる?呆れずこれまでみたいに愛してくれる? よもぎの花言葉…「夫婦愛」これも一緒に… ねぇ…弥生ちゃん。縛られるのは俺じゃない…貴方かもしれないよ…ふふっ… アイシテルよ…弥生ちゃん… 絶対…離さないからね… ひなちゃんの苦悩?完

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