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第18話
久しぶりの睦月の部屋。
相変わらず余計なものもなくスッキリした落ち着いた部屋
「睦月。相変わらず綺麗にしてるんだねぇ」
「まぁ物が増えないしね。お茶でいい?」
「うん。ありがとう」
睦月の部屋のソファーに掛けているとすぐ睦月は戻ってきた
「今日おばさんは?」
「夜勤。明日の朝にしか朝帰らない。兄貴は彼女と旅行」
「そっか」
「とりあえず…勉強からする?」
「うん。」
睦月の教え方は上手くて解りやすい。葉月先輩も教えるのはうまいから今回はいいかもしれない…なんて思いながら約二時間。父が帰ってくるのはおそらくあと二時間後くらい。
「睦月…あのさ」
「うん」
「抱いて…」
「ねぇ。美空。本当にいいの?」
「親父の…痕消したいから…もう…葉月先輩には…」
「そ。わかった」
睦月は優しく壊れ物を扱うように抱いてくれた。
睦月に抱かれるのは葉月先輩に出会う前以来だった。
あの時は俺はとにかく荒れていた。父の暴力が怖くて…外に逃げた。
初めては知らない男たち。複数人に犯された。
俺は元々快楽に弱かったらしくその行為に溺れていった。
それをやめさせてくれたのは他でもない睦月だった。誰かと体を重ねた後でなければ眠れなくなった俺をここまでしてくれた
愛情とも友情とも違う関係。それでも俺にとっては必要な人。
睦月に彼女ができたら俺どうなっちゃうんだろう…
「美空…大丈夫?辛くない?」
「ん…ありがとう…」
俺から唇を重ね二人でシャワーを浴びた
「睦月…もっと…」
「だぁめ。また今度ね?」
「わかった…睦月…好きっ…」
「ねぇ。美空。本当に葉月先輩はいいの?」
「ん…どうせ叶わぬ恋だったんだから…先輩にはね…好きな人がいるんだって…」
「美空。俺と付き合う?そしたら俺はずっとお前のこと甘やかしてやれるよ?」
「え…でも…」
「俺じゃダメ?」
「俺で…いいの?」
「美空がいいな。俺はお前のことずっと好きだし。葉月先輩の代わりでもいいよ。お前が落ち着くまででも。ね?」
「うんわかった…よろしくお願いします」
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