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第15話
「ケンカ売られちゃって」
えへへ、と笑ってみせるがこの人には通用しなかった。
「ならなんであんな時間に街で歩いてた。その服装からして学校帰りじゃないだろ」
確かに俺が着ている服は制服ではない。
月宮さんの鋭い指摘に一瞬怯んでしまう。
「ただフラフラ歩いてた、だけ…だよ〜」
「はぁ…仮にも恋人なんだ心配くらいする」
どうやら月宮さんは心配してくれていたらしい。
嬉しいなぁ
「月宮さん…」
「…唯って呼ばないのか?昨日聞いてきたのに」
「じゃあ唯って呼ぶ」
「あぁ」
「…抱いて」
「わかった」
少し返事には間があったけど唯は了承してくれた。
唯は俺のことを抱き上げてベッドに降ろした。
「はじめて、だから…なんもわかんないけど」
「緊張しないでいい…嫌なら言って、すぐやめるから」
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