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第14話

車の外に映る景色はどんどん変わっていった。 俺は車に乗っていた。 運転するのは月宮さん。 「怒ってる?」 「怒ってないけど怒ってる」 なんだよその答え それから沈黙が続き、しばらくすると車は止まった。 高そうなマンション… 俺はなんだか不安になったので前を歩く月宮さんの後にくっついて歩いた。 エレベーターに乗ってどんどん上に登っていく。 1つの部屋の前に着くと月宮さんが鍵をさした。 あ、ここが月宮さんの家なんだ 月宮さんがドアを開けて入っていく。 俺は動けないで立っていた。 なかなか入ってこない俺を不審に思ったのか月宮さんが手を引いてくれた。 「俺、入ってもいいの?」 俺より身長の高い月宮さんを見上げて言うと 「当たり前」 と、だけ返ってきた。 部屋はすごい広くてほとんどが黒や白などのモノトーンで揃えられていた。 「で、今日はなんでケンカしてた?」 キッチンからココアを持ってきてくれた月宮さんは落ち着いた様子で尋ねてきた。

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