7 / 9
第7話
僕の家の近くにあるコンビニまで案内してもらった。
特に会話も無かったからコミュ障の僕には丁度よかった。
「ありがとうございました…」
それじゃ、と言って家に帰ろうとしたら手を引かれて止められた。
「お礼ないの?」
自分から要求するのか、
と思ったけど、やはりお礼は大事だと思ってお金を渡した。
引きこもりニート&親不孝者だけど、親は意外と大きな会社を営業しているからお金には困らない。
はい、と福沢さんを押し付けても受け取ろうとしない。
そいつは困惑した顔で、簡単にお金を渡しちゃダメだよ…と言って僕の頭をポンポンした。
「……何が欲しいんですか。」
「じゃあ君の連絡先が欲しいな」
僕の中の危ない人メーターが上昇した。
ともだちにシェアしよう!