第三章のプロローグでSSを三つ載せます。 ＂ 一つ目 ＂ 異国の空港にまで迎えに行った後、 まだまだすんなりいかない二人？ これでは馳があまりにも気の毒w 実は次章の始まりは、花見なんです(^ ^) ーーーーーーーーーー お花見しようと草太が言った。 今日会う約束はどこへいった？ 明日に延びたの？ それとも来週？ 離婚して休日は代わりばんこに幼い息子のめんどうをみる草太にわがままは言えない。 でもね、僕はもう何年も草太の時間を独り占めできる日を待っている。 来るか来ないかわからない日を待っている。 約束なんてしてないのに… 僕のたった一つの大切な言葉は、 【 約束は叶えられる 】 って知ってる？ 『 ごめん、雄介が熱を出したから 』 というラインの文字が虚ろな僕の瞳の中で揺れている。 まるで雨にうたれた満開の桜のようにうなだれて。 ＂ 二つ目 ＂は ツイッター企画 【 #うちの子版深夜の60分一本勝負 】【 お題 : 指切り 】 二人プラス一人、誰がプラス一人？ により ーーーーーーーーーー あの指切りをしている指は 昨夜は僕のものだったのに あの小さく細い指を爪を愛するように握っている指は 前夜は僕の肌の際どいところを探っていたのに 目の前の微笑ましいシーンは僕には重い 絶対に勝てないものをひけらかすように いつまでも手に入らないものを見せつけるように 草太と雄介の指切りを僕は部屋の入り口に立ったまま眺めている そんな約束、僕が、僕が…… 僕に気づいた小さな指の持ち主が僕に近付く、手を繋いだ大きな指をその小さな手で掴み僕の指と繋げる ユビキリダヨ、ナカヨシ と結んだその幼き言の葉に、恥ずかしさで僕は頰紅らめた ＂ 三つ目 ＂はやはりツイッター企画 【 #うちの子版深夜の60分一本勝負 】【 お題 : 口は災いの元】より ーーーーーーーー それは、ゆったりと起きがけのキスをしてる時のこと。クウの鳴ったお腹。 昨日の夜は飯食わなかったから？ だって、部屋に入るなり草太がさ うん、馳が欲しかったから、朝飯もお前でいいから 草太はお腹減ってないの？ うん、夕べは雄介送ってったついでに惠の家で穴子飯を……うっ！ 朝勃ちのアレを握って草太にねだるのは勿論 日本橋名店の穴子重 以上、三つのSSでした。 読んでいただけましたら嬉しいです。