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眠れません。②
ぐりんっと反対に首を向けて、
今度は 咲哉の顔を ジッと見つめる。
コイツは・・・玲音とは違って
男らしい端正な顔立ち。
唇、厚くて
鼻、高い・・・・
俺とは違って・・・・・
あ。いや、
そこは考えちゃダメなヤツ。
っていうか、コイツ
寝てるときもメガネしてんのか?
外したとこ、見たことないな・・・・
よっぽど目が悪いんだな・・・・・
なんとなく、思いつきで ひょいっとメガネを
取って、自分の目の前に持ってくる。
『あれ・・・・?』
これ、度が入ってない・・・・。
いわゆる、伊達メガネってヤツか?
あと・・・よく見なきゃ分かんないけど
薄く色も入ってる・・・のかな?
『なんで・・・・・?』
よく分からんヤツだなぁ・・・・
ホント、謎だらけ。
高校生のくせに 筋肉すごいし。
あ・・・でも・・・筋肉か・・・
腹筋、カッコよかったな・・・///
俺は、どう頑張っても 鍛えても
筋肉つかない体質?らしくて
咲哉みたいには なれないと思う。
いいなー。
羨ましいなぁ・・・。
いいなー、腹筋。
腹筋・・・・・。
『・・・・・・・・・・・・。』
触りたい・・・・・。
寝てる・・・・・・・・・・・・・・よな?
ちょっとだけ、
ちょっとだけ、
触っても・・・
大丈夫・・・・・かな?
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