なんという勘違い！ このままじゃ、マズいっ！！ なんとか分かってもらわないと！ 『んん！んんんっん！』←こら！やめろって！ 『玲音、訳して。』 『えーと。 玲音！手伝って。』 『ほぉほぉ。』 『･････････っっ！！』 はあっ !？ ち、違････っ！ 違う ──── っっ！ 『んんん！んんんんんんっ！んんっ！』 ←違う！ちゃんと訳せっ！バカっ！ 『早く！もう待てないっ！バカっ！』 『オッケー。すぐするからな♪みー。』 『････････っっ！』(怒) 違────うっっ！！ 全っっ然、違────うっっ！ 奇跡的に最後のバカっ！だけ合ってるって どういう事だ！ わざとか！この野郎っ！ この、役立たずの通訳めぇ ───っ！ 『んーんんんんんっ！んんんっ！』 ←いい加減にしろっ！離せっ！ くそぉ。 噛んでやるっっ！ こうなったら、 思いっきり噛んでやるぅ ─── っっ！ 後悔しても知らないんだからなーっ！ けっこう、本気で そう思って、グッと歯に力を込めようとした、その時･････ 咲哉が くくっと、さも面白そうに笑いだした。 『････････？』 『はは。悪い悪い、みー。』 『やり過ぎちゃったね。』 玲音も、てへっ･･･てな感じで笑っている。 ･････････？ なに？ どういう事？ 咲哉は戸惑う俺の頭を わしゃわしゃと撫でてから、口の中いっぱいに入ってたモノを、ちゅぽんっと抜いた。 『･････っ･･･お前ら･･･/////！』 痛くなった顎を擦りながら、２人を睨む。 『ごめん ごめん。』 『反応がかわいいから、つい。』 『つい、じゃねーよっ！』 『あはは。ごめーん。』 『はは。すまん、みー。』 『･････････････』 口では謝ってるけど････ 全然、悪いと思ってないよな？ コイツら･････！！