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来ちゃう・・・・来ちゃった!

『みっきー♪ 喉、乾いてない?』 開いたドアから顔を覗かせたのは、ペットボトルを手にした玲音。 『・・・・・・・・・・・・っっ/////!!』 わ ─────── っっ!!! 来ちゃった・・・・っ! 来ちゃったよ・・・・っっ!! まだ、全っ然、熱 引いてないのに!! 体、変なままなのに!! 『な・・・っ!お、お前・・・っっ! ノ、ノックくらいしろよなっっ/////!!』 『んー?ごめんね・・・・って、みっきー! 顔、赤いよ?大丈夫??』 心配そうに 歩み寄ってくる玲音。 わ ────── っっ!! 来ちゃう・・・・・・・・っ! 来ちゃうよ・・・・っっ! 『く、くくく来んなっ・・・・/////!!』 『えー。・・・・なんで?』 『・・・・・・・・っ!//////』 ヤバいからっ! 今、傍に来られたらヤバいからっ! って、そんなの 言えない ─── っ! 『熱でもあるんじゃない?』 「来るな」って言ったのも聞かず、傍に来た玲音が、おでこに手をあてようと伸ばしてくる。 『な、なななんでもないからっ//////!』 その手を、寸前で払いのける。 そして、掛け布団を しっかり握りしめた。 『・・・・・・・・ふーん?』 怪訝そうな顔で、俺を じとーっと見つめる玲音と目を合わせないように、ふいっと顔を反らす。 『みっきー・・・・・・・・』 『・・・・っ!なっ、なにっ////// !?』 『・・・水、飲む?』 『・・・・・・・・・っ』 にっこり笑う玲音。 俺が 水を飲むまでは 出ていく気はないらしい。 ・・・仕方ない。 水を受け取ったら「眠い」とか なんとか言って誤魔化して、出ていってもらおう。 よし。そうしよう。 『あ、ありがと・・・・・』 『はい。どーぞ♪』 差し出されたペットボトルを手に取るため、握りしめていた布団から手を離した。 ・・・途端、玲音が ニターッと笑ったのが見えた。 あ。

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