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そして・・・。
あれから。
どうやって自分の教室に戻ってきたのか
よく覚えてないんだけど・・・・・
気がついたら、放課後だった。
もう・・・
色んな事がありすぎて どうしたらいいのか分からない・・・。
思考回路は未だ 停止中。
ただただ、ぼーっと座っていると・・・
『みっきー、帰ろ~♪』
『みー、帰るぞ~♪』
玲音と咲哉が 元気いっぱい入ってきた。
『・・・・・・・・はっっ !!』
真っ白に燃え尽きている場合じゃなかった!
慌ててカバンを持って立ち上がる。
・・・・・逃げるために。
『ご、ごめんなさいっっ!』
今日は色々 考えたいから・・・!
1人でいたいから・・・・!
猛ダッシュで、2人の脇を走り抜けようとした・・・・のだけど、玲音に腕を掴まれ、あっさり引き戻される俺。
『今日は、咲哉ん家に帰ろうね~♪』
『そうそう。今日は俺ん家だぞ~♪』
そして、両脇を抱えられ、無理矢理 歩かされてしまう。
『・・・・・・っ!なっ・・・!え !?
・・・・・いや!帰るっっ!帰るから!』
『はいはい、帰るよ~♪』
『はいはい、帰るぞ~♪』
『ち、違・・・・っ!自分ん家に・・・・・・
俺の家にぃ~っっ !!』
『はいはーい。もう、俺たちの家は、みっきーの家も同然でーす♪』
『そうそう。俺たちの家は、みーの家!だぞ~♪』
『・・・・・な !?や、 ちが、違う・・・・そうじゃなくて・・・・・』
『さあ、行きましょう♪』
『そうしましょう♪』
『や、やめ・・・・イ、イーヤーだーっっ!』
引きずられる俺。
そんな俺を見た学校のみんなは・・・・・
『佐野山~、バイバーイ。』
『また明日ね~』
『お大事に~』
『お幸せに~』
『ほどほどにな~』
───と、次々に声をかけてくる。
どうやら誰も 助ける気はないらしい。
薄情者めぇ・・・ !!
なんて。でも・・・・・まあ。
かなり・・・かなり驚いたけど、2人のお陰?で ・・・・俺の杞憂は空振りに終わったワケで。
周りから変な目で見られる事もなく、みんなから祝福?されてる・・・この状況。
いつバレるかドキドキしたり、悩んだりしなくてもよくなった訳だし・・・・
つまり・・・これは喜んでいい事なの・・・か?
『・・・・・・・・・・・・。』
・・・・悔しいけど。
『みっきー、行こ?』
『みー、行くぞ?』
・・・悔しいけど。
俺の知らない所で あれこれ動いてた玲音と咲哉。
それを素直に嬉しいって思っている自分がいたりするのも事実で。
悔しいけど・・・・
まぁ、いっか。
『・・・・・うん、行く・・・。』
『『・・・・・・・・っ!』』
素直に頷けば、途端に輝く2人の顔。
なんか、もう・・・・・いいや。
今日は 言うこと 聞いてやるとするか。
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