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2人の企み。

『・・・今の・・・・今のなに・・・?? ・・お幸せに?・・・え?・・・どうゆう事・・・?』 呆然と立ち竦んで、独り言のように呟く俺に 2人が また頬っぺたにキスをしてくる。 『ふふ。みっきー、可愛い ♪ 』 『ああ、可愛いなぁ、みー ♪ 』 チュッと またキス。 そこで、ハッと我にかえった。 『───────っ /// !!!! ちょ・・・っ!やめろって・・・・///!』 慌てて 止めるも、2人は全く気にする事もなく ヘラヘラ笑うだけ。 『もー!照れちゃって~ ♪ 』 『可愛いなぁ、みーは ♪ 』 『ち、違・・っ!人に見られたら・・・/// !!』 ここは、学校!そして、廊下! しかも今は、昼休み! 人がいっぱい いるんだってばっ! さっきの人は ともかく、 (よく分かんないけど置いといて!) 他の人に見られたらマズいだろ・・・・! と、焦る俺に・・・ 『あは。心配しなくても大丈夫だよ ♪ 』 『そうそう。みんな知ってるからな ♪ 』 さらっと滑らかに 爆弾を投下した。 『・・・・・・・・・・・・・へ?』 ・・・・・・え?? 今・・・なんか・・・なんて・・・・・? スッゴい衝撃的な言葉が 聞こえたような・・・ 『・・・・・・・し、知ってる?』 『うん。みんな、ね?』 『そうそう。みんな。』 『・・・み、みんな・・・・・』 知ってる・・・・・ みんな・・・・・・・ 知ってる・・・・・・。 『な、なにを・・・?』 まさか・・・と思いつつ、恐る恐る 聞く。 『ん? 俺たちが、みっきーを好きな事!』 『そして、めでたく つきあいだした事!』 『・・・・・・・・・・・・・・は?』 一瞬で、頭が真っ白になる。 なんだって・・・・・? 玲音と咲哉が俺を好きって事・・・・? それから・・・つ、つきあいだした・・・事 !? みんなが知ってる、だとぉ !? 上手く働かない頭が 必死に1つ1つ、言葉のピースを埋めようとフル回転する。 『ちょ・・・ちょっと待て!え?え? み、みんな?みんな?みんな? みんなって、みんなのみんな?』 『あははー。そうだよ。みんな♪』 『1年生のみんな、だ♪』 『い、1年生・・・みんな・・・・!?』 『『うん ♪ みんな ♪ 』』 『・・・・・・・・・・・・・・・・え』 『あ。2、3年生にも協力してもらったけどね?』 『ああ。知ってる先輩たちに頼んだりして、な?』 『に、2、3年・・・まで・・・・・?』 『『うん ♪ 』』 えぇ────!? ダメだ・・・・・・ これは もう・・・ 俺の理解能力の範疇を超えている・・・・・ 『入学式の後、みんなの前で“ みっきー大好き宣言 ” して いろいろ協力してもらってた甲斐があったね~♪咲哉!』 『だな!みーの全てを知るため、みーを手に入れるため、みんなに協力をお願いした甲斐があったな♪玲音!』 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』 『だから大丈夫だからね !!』 『みんな知ってるからな !!』 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』 思考回路、停止。 もう、考えるのを頭が拒否する。 『みっきー、大好き !!』 『みー、大好きだぞ !!』 『・・・・・・・・・・・・・・・・・』 もう・・・ダメだ。 燃え尽きた・・・・・ 考える事をやめ、すっかり灰と化した俺を 2人が両側からギュウギュウ抱きしめてくる。 『だから学校でも 思う存分 イチャイチャしようね~ ♪ 』 『そうだぞ!みーんな知ってるから遠慮はいらないぞ♪』 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』 あはは・・・・ ははは・・・・ ヤだ、もう・・・・ なんなの、もう・・・ もう・・・・・もう・・・・・・・・ 好きにしてくれ・・・・・

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