180 / 700
コスプレ☆13
『──── っ!~~っっ!!ふぐ・・・っっ !!』
不味い!
不味い!不味い!不味い!
なんだ、これ!
なんじゃ、これ!
玲音も咲哉も、いつも俺の射精(だ)したの飲んでる。なら、俺だって・・・・
『・・・・・・・・・っ!』
の、の、の、
・・・・の、飲めない・・・っ
とてもじゃないけど、こんなの飲めないーっっ!
とは言え、吐き出すのも悪い気がして、どうする事も出来なくて オロオロしていたら、目の前にティッシュが差し出された。
『わわ、みっきー、顔 真っ青。』
『無理しなくていいから、これに出せ』
まさに救世主!
口の中にある事さえ限界だった俺は、悪いと思いつつもティッシュに全部を吐き出した。
『・・・・っ、・・・っ・・・ご、ごめ・・・・』
『いいって~。美味しくないしね。』
『悪い、悪い。つい気持ちよくて・・』
2人が、頭や背中を撫でて 労ってくれる・・・のが ちょっとだけ ツラい。
でも、やっぱり 飲める気は しない。
無理だ。無理。
絶っ対、無理。
っていうか・・・
『お前ら・・・よく飲めるな・・・・うう・・・不味いぃ・・・』
まだ 口の中が変だ。
鼻に抜ける感じが、ものすごく気持ち悪い。
もう1枚 渡されたティッシュで舌をゴシゴシする。その様子を見ていた2人は、
『みっきーのは美味しいもん。』
『そうそう。甘いしな。』
なんて、とんでもない事を真顔で さらっと言う。
『・・んな バカな。』
美味しいワケない。
ましてや、甘いワケがない。
『ホントだよー。ね、咲哉♪』
『ホントだぞー。な、玲音♪』
『・・・・・・・・。』
本気で思ってんのか・・・・?
だとしたら・・・
コイツらは正真正銘のバカだ。
ともだちにシェアしよう!