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みっきーショタ化!♡12
『ちょ・・っ・・・玲音、咲哉っ・・・・!
く、苦しいぃぃ・・・・・・っ・・・!!!』
ものすごい 力で抱きつく2人に押し潰されて
だんだん気が遠くなってくる。
ちょっ・・・・なにこれ・・!
夢の中でも・・・気を失うとか・・あんの??
『うぐぐ・・っ・・・・っ・・・・・』
───あ
ダ・・・メ・・・・・
もう・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・
ふっと気が遠くなる。
そして、
夢の中なのに気を失った?のか
世界が 一瞬にして 真っ暗になった。
☆
☆
☆
「光希」
・・・・・・・・・ん?
「光希~」
・・・・・・・・・んん?
あれ・・・・
この声・・・・・
母さん・・・・・・・・・
今度は母さんの夢・・・・・・??
「光希ぃ~!」
『・・・・・・・・・っ!──あ、は、はいっ!』
「大丈夫?!ケガはないっっ??』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・へ??』
なんだか、すごく慌てている母さん。
「ああ!ダメ!動かないでっ!じっとしててね?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・??』
慌てる母さんの目線の先、
自分の足元を見ると・・・・・・・・・
『・・・・・・・・・わ!』
そこには、
めちゃくちゃに砕けたお皿が散乱していた。
『え・・・え?え??』
な、なにこれ・・・・・・!
見下ろす自分の足は かなり ちっちゃくて。
さっきの夢の続き・・・・・・・?
夢っていうか
小さい頃の記憶・・というか。
うーん。
小さい頃・・・・こんなコトが
あったっけ・・・・
割れたお皿・・か・・・・・
小さい頃・・・・・・・・
割れたお皿・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
───あ。
そうだ。
思い出した!!
あれは確か・・・・・・・・・
保育園で 一緒に遊んでた友達に
夜、母さんがいなくて寂しい、って話したとき
「えー?みっくんのお母さん、夜いないの?」
「へんなのー!」
「みつきくん、悪いコなのー?」
とか、いっぱい悲しいコトを言われて・・・・
俺はショックで泣いてしまったんだ。
近くにいて
泣いてる俺に 気づいた先生が
「みつきくんのお母さんは、
病気になった人や ケガをした人のために
夜も お仕事をしてる すごーい人なんだよ。
だから全然 変じゃないんだよ?」
って、お母さんを「すごい人」って誉めてくれて
俺を 「いいコ」って抱きしめくれて
お友だちも謝ってくれて
すごく嬉しくなった。
そして、
お母さんがいないからって
泣いてばっかりいたらダメだ、って
お母さんのために もっといいコになりたい、って
子供心に 思ったんだ。
だから先生に
“ どうしたらいい?? ” って聞いた。
「うーん。そうねぇ
お母さんの言うことをちゃんと聞いて~
みつきくんが出来る お手伝いをしてあげたり
お仕事から帰って来たときに
「おかえりなさい」って元気に言ってあげる・・・
とか、かなぁ???」
って すごーく考えてボクに教えてくれたんだ。
だから、それからは頑張って
泣かずにお留守番をして
元気に「おかえりなさい」をして
もちろん お手伝いも・・・・した!
でも、ある日
お母さんと洗い終わった食器を棚に戻す
お手伝いをしてた時
手が滑って、落として割っちゃって・・・・
これ、その時の記憶だ。
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