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みっきーショタ化!♡11
───2人のぬくもりを感じながら
眠りについた俺は・・・
夢の中でも見事に ちっちゃくなってて
玲音と咲哉と、そして・・・・・
なぜか父さんと4人で布団に横になっていた。
『・・・・・・・・・。』
えーと。
玲音と咲哉がいるのは
寝る前まで 一緒にいたから
まあ、分からなくもない・・・けど
なんで・・・・・・・・
父さんがいるのかな???
夢の中だから何でもアリなの・・・・?
・・・か・・・・・な???
でも・・・・・・・・・なんで???
うーん???
思いがけない人の出現に、
思わず父さんをガン見していると
父さんは 優しく笑って 俺の頭を撫でてきた。
『・・・・・・っ・・////?』
ええぇっ////!?
な、なに??
なに???
なななななんで頭・・・・・・っ???
ちっちゃい子に
するみたいなコト・・・・・・・・・・・
────って、
俺 今ちっちゃいんだった・・・・!
で、でも・・・・・
なんか・・・なんだろう・・っ・・・
こ、これは・・・・っ!
は、恥ずかしいぞ・・・っっ/////!!
だって・・・・
だってだって
見た目は子供でも中身は高校生だもーん!!
『あ、あの・・・と、父さ・・・////』
『よーし、光希。
お父さんと 一緒に寝ようねー。』
『へ・・・・・・・・・・、へっ/////??』
『お母さんは今、お仕事でいないけど
朝、光希が起きた時には おウチにいるからね。』
『・・・・・・・・・・・え??』
『起きたら お母さんに “ おかえり ” って
とびきりの笑顔で言ってあげようね 。』
『・・・・・・・・・え。』
───あれ?
えーと。
これって・・・・
ちっちゃい頃、
母さんが夜勤で家にいなくて泣きそうな俺に
父さんが いつも
言ってくれた台詞 だ・・・・
母さんがいないのは嫌だったけど
朝、起きたら 母さんに
“ おかえり ”
“ ぼく、がんばったよ! ” って言うんだ!
って思ったら
不思議と寂しさとか不安が少しだけ
小さくなって・・・・・・・・・
(でも、やっぱり ちょっと怖いから)
父さんの広い胸に ギューッて しがみついて
心臓の音を聞きながら眠るの・・・好きだったなぁ。
懐かしい・・・・・・・
『そうだよ、みっきー♡
今は俺たちも一緒にいるからね~♡』
『そうだぞ、みぃー♡
朝までギューッて抱いててやるぞ♡』
『・・・・・・・・・へっ////??
──あっ!れ、玲音・・・咲哉・・っ・・・・!?』
あ、そうだっ!
コイツらもいたんだっけ!!
『『だから安心して寝ようね(な)ーっ♡』』
2人が父さんをドーンッ!と押し退け
抱きついてくる。
『────ぐえっ!!
え、あっ!と、父さん・・っ・・・・・!!』
押し退けられた父さんが クルクル回転しながら
ちょうど開いた窓から外へ飛んでいく。
『えーっっ!?と、父さんっっ!!!
とうさ・・・待っ・・、あああっっ・・!!』
『うふふ~♡みっきー♡』
『ふははは~♡みぃー♡』
左右から ガッチリ抱きついた2人のせいで
飛んでいく父さんを見送ることしか出来ない俺。
小さくなっていく父さんが 正に消えるその瞬間・・・・
「おやすみ~、光希~」と笑いながら叫んだのが
聞こえた。
あ、よかった・・・・・
元気そう
───って、違う違う!
いや、そんなコトより
なんなんだ・・・
この夢・・・・・・!!
夢なのに めっちゃ疲れる・・・・!!
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