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みっきー盛り☆1

* * * * * * * * *「みっきー盛り」 * * * * * * * * * 夏休み。 相も変わらず、玲音&咲哉の家に 入り浸っている俺。 昨日も、今日も、明後日も。 その後も、ずっと お泊まりが決まっていて 「もう、ここに住んじゃえば?」 なんて、玲音は言うけれど・・・ 夏休み中 2人と一緒にいたら、体(主に下半身)が壊れてしまいそうな気がして ちょっと怖いんだよなぁ。 でも・・・・ね、結局は一緒にいるんだろうけど・・・・////。 3人で 真面目に 夏休みの課題をしながらも ふと考える。 それにしても・・・・・だ。 普段は毎週末、そして 夏休みの今は、ほぼ毎日のように 家を空けているというのに、母さんは何も言わない。 言わないどころか、ニコニコの笑顔で送り出してくれたりなんかする。 どうも 俺の知らないところで 2人は 母さんとコンタクトをとっていたらしく、すっかり仲良しになっているようなのだ。 当然、つきあってる事もバレていた。 あの母さんを説得出来たなんて、やっぱり この2人は 普通じゃない。 そりゃあね・・・反対されるより、認めてもらっている方が情況としては申し分ない。 だけどさぁ・・・・・・・うーん。 男と(しかも2人)と つきあってる、なんてのを母親が知ってる(&応援してる)なんて・・・・ちょっと複雑な心境なんだよなぁ。 『みっきー、手が止まってる。』 『手が止まってるぞ。みー。』 『へ・・・・・・・・?』 物思いに耽っていた俺は、2人の声に フッと現実に引き戻された。 『ふふ。ぼんやりしてたら襲っちゃうよ?』 『そうだぞ。今すぐ押し倒すぞ?みー。』 『へ・・・・・・・?』 冗談混じりに言いつつも、俺を見つめる瞳が妖しく光りだす。 『・・・・・・・・・っっ!』 ヤ、ヤバい・・・・・・! コイツらの変態スイッチを入れてはダメだ・・・ !! 『さ、さあ!勉強しよう!あ、あはははは・・・・』 俺は慌てて、シャーペンを握り直し、プリントを引き寄せた。

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