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みっきーショタ化!♡29

『みっきーおにーちゃん、まだぁ?』 『みーおにーちゃん、早く早くー!』 『はあ・・・っ・・・はあっ・・・  ま、待って・・・・すぐ・・っ・・・はあ、はあ・・・っ・・』 “ 子供相手ならチョロい(勝てる) ” ───なんて 軽く考えてた俺 ・・・・・だけど 『早く早く~!』 『ダッシュ~!』 遊びはじめて すぐに それが甘かった、ってコトに気がついた。 ───と、いうのも・・・・・・ 『はあっ・・はあっ・・・っ、  は、はい・・っ、どー・・・ぞっ・・・』 『ありがとー♪』 『次、俺なっ♪』 『はあ・・・はあ・・っ・・・、───えっ!?』 ここは、だだっ広い ただの草原。 ゴールポストなんて 気の利いたモノは、ない。 『咲哉、シュートッ!』 『シュート!いけー!』 ボ───ンッッ!! 『────え、えぇぇっ!!』 放たれたボールが・・・・・・・・・ たった今、必死に走って取ってきたボールが・・・ 放物線を描き、遥か彼方へ 飛んでゆく。 子供とは思えない 力強さ、 子供とは思えない 飛距離。 あああ・・・・・・・・・ あれを また取りに・・・・・・・ 行かなきゃならないのかぁぁぁ・・・・ もう、これで何回めだろーか・・・・ 蹴られては走り、 蹴られては走り、 俺の体力は、すでに限界・・・・・・ もう・・・・・・・・・ 『ほら、みっきーおにーちゃん♪』 『みーおにーちゃん、早く早く♪』 俺の心 子知らず。 キラキラと俺を見るチビ玲音と咲哉。 『・・・・・・・・・うっっ!  い、いや・・・・・ちょ・・・・もう・・・・』 『『────ええっ!?』』 『ダメなのぉ?』 『ダメなのか?』 途端に悲しそうに俺を見るチビ玲音とチビ咲哉。 『い、いや・・・・・あの・・・・えーと』 『ダメぇ?』 『ダメ??』 今度は首を傾げ、うるうる。 『う・・・っ・・、あの・・・・その・・・・・、う・・・  ・・・・い、いってきま・・・す・・・・・』 そう言うしかない・・・・じゃん・・・ (ガックリ↓) 『わーい♪いってらっしゃーい♡』 『やった♪早く戻ってこいよー♡』 『・・・・っ・・・・・っ・・・・・・・!!!』 うえぇぇぇぇぇぇんっっっ!!!! 誰だ! 子供相手なら チョロい(勝てる) なんて言ったヤツは・・・・・・・・・ 俺だよっっ!! ちくしょおぉぉぉぉぉぉっっっ!!!! 俺は・・・・・・・・・ ものすごく ものすごーく バカだ・・・・っっ!!! バカだったーっっ!!! うえぇぇぇぇぇぇんっっっ!!!!

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