簡単なホームルームの後、 (ザワザワしてて誰も先生の話なんて聞いちゃいなかったけど) 『じゃーん！来たよー！』 の声と共に、段ボール箱いっぱいの大量のバナナと湯煎で溶かしたチョコの鍋が運ばれてきた。 うわー。 すごい量････。 ホントに これ、売れるのかな？ あまりの多さに 気後れする。 『よーし！始めるぞー！集まってくれ！』 『はーい！』 『おー！』 委員長の掛け声で、みんな それぞれの持ち場について、作業開始。 まず 皮を剥いて、割り箸を刺す。 それから、お玉でチョコをかけて、 スプレーチョコでトッピング。 発泡スチロールの台に刺す。 という流れ。 ちなみに俺は、割り箸を刺す担当。 ただ 「バナナを割り箸で刺す」 ･･･それだけ、のハズなのに 曲がってるバナナに、上手に刺すのは なかなか難しくて、最初は四苦八苦。 だけど、何度かやっていくうちに コツを掴んだ。そこからは････もう～！楽しくて！ (←単純作業 大好き。) 同じ行程で、半分に切ったバナナも、ガンガン 割り箸を指していく。 自分で自分を誉めたいくらいの手際よさで、 あっという間に １回目の作業は終わった。 この後は、入ってくるお客さんの様子を見ながら 追加で 作っていく予定だ。 ずらーっと並んだチョコバナナは、本物の屋台にも見劣らないくらい いい出来で、お祭りっぽくて、わくわくして自然とテンションが上がってくる。 『よっしゃー！売るぞー！』 『目指せ！完売～！』 『おー！』 委員長の掛け声で、みんなも盛り上がる。 とは言え、文化祭が始まるまで 少し時間があるため、ひとまず休憩となった。