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文化祭☆24
『お待たせ~、行こ?』
次の担当の人と引き継ぎをして、いざ 教室を出ようとしたのだけど・・・
『ちょっと待ったー!』
『待ってくれ、みー!』
2人に呼び止められる。
『え?・・・なに?』
『チョコバナナ 買うから ♪ 』
『そうそう。チョコバナナ♪ 』
『え?ああ・・・そっか、ありがと。』
いそいそと、チョコバナナがズラーッと並べられている所に行く2人。
そして、丸ごと1本のチョコバナナ 1本1本を 舐めるように見ては、真剣な顔で 選び始めた。
『あー・・・ちょっと違うかな?』
『これも・・・うーん、違うな。』
『・・・・・・・・?』
真面目な顔して・・・。
何に こだわってんだろ・・・?
『あ、見っけた!これ!これにする!』
『俺は・・・・お!あったっ!これだっ!』
どうやら、理想?のチョコバナナが見つかったらしい。ハイタッチをする玲音と咲哉を横目に、俺はハーフサイズを手に取った。
『200円、200円、100円でーす。』
『『はーい。』』
『はい・・・・』
それぞれ お金を払って廊下に出ても 2人は 食べる事なく、今度は ニコニコと笑いながらチョコバナナを見つめている。
『うふふふ ♪ 』
『ふははは ♪ 』
『・・・・・・・・・?』
・・・・・・・なんだ?
なんで こんな楽しそうに、笑ってんだ?
なんか、ちょっと気持ち悪いんだけど。
『なんなんだよ。なんか、あんの?』
どうにも気になって、聞いてみる。
『ん~?これ?分かんない?』
『みー、これ 見覚えないか?』
『・・・・・見覚え?』
この、チョコバナナに?
玲音と咲哉の持つチョコバナナを、2人がしていたように じっくりと眺めて見る。
・・・・・うーん。
俺には、普通のバナナにチョコが かかってるだけ・・・にしか見えないけど・・・。
なにか あるんだろうか・・・。
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