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文化祭☆23
その後、
何とか大きな波を乗りきった俺たち。
さっきの失敗を教訓に、余裕のある時にストックを作りまくった。
『あー、疲れた・・・・・・』
時計を見れば、もうすぐ お昼になるところ。
そろそろ休憩の時間だ。
休憩・・・・。
休憩になったら 玲音と咲哉に会える。
クラスは違うけど、休憩の時間を合わせたから(文化祭実行委員の特権で)、一緒にいられる。
っていうか・・・・
どうしよう。
俺が行った方がいいのかな?
それとも待ってた方がいいのかな?
って、隣のクラスなんだから
悩むこともないんだけど・・・
でも、どうしよう?
とか 考えていると、2人が教室に入ってきた。
『やっほー ♪ みっきー!来たよ~ ♪ 』
『おっす ♪ みー!久しぶりだな~ ♪ 』
『あ、玲音、咲哉。』
『もう、休憩でしょ?』
『一緒に回ろう、みー。』
『あ・・・うん。えと、ちょっと待ってて。』
時計を見て、休憩時間になったのをしっかり確認。
急いで三角巾とエプロンを外し、次の当番のクラスメイトに声をかけてから 2人のところへ戻った。
『お、お待たせ・・・!』
『ふふ。急がなくても大丈夫だよ?』
『そうそう。ちゃんと待ってるから』
『・・・うっ・・・・・・////』
キラキラ。
王子さまスマイル全開。
『う、うん・・・///)』
うわ・・・////
なんか・・・なんだろう。
今日は2人が 眩しく見える・・・気がする。
教室にいる女子たちも 玲音と咲哉に見とれてる・・・・気がする。
うーん。
こんな普通の俺が・・・このキラキラな2人と一緒に歩いたりなんかして 大丈夫かな・・・?
『行こ?みっきー。』
『行くぞ?みー。』
『う、うん・・・』
ま、いっか。
玲音と咲哉もひらひらフリフリの女装スタイルから 制服に戻ってるし、変に目立たないようにすれば きっと大丈夫・・・なハズ。
きっと。
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