684 / 700
違うからっ!
なんとか シャツのボタンは留めたっっ!
あーもう!
やれやれ・・・
焦ったー!
っとにコイツらは・・・
意地悪ばっかしやがって・・・・!
どうしてくれよう、この変態っっ!!
もーっ!!
ホッとしたら腹立ってきた!
『お前らな・・っ・・・・・・・』
文句の1つでも言ってやらないと気がすまない!
と、口を開いた その時・・・・・・・・・
『あら、どうしたの?光希。顔が赤いわよ?』
『・・・・・・・っっ!?』(ギックン!)
・・・・・またしても母さんの攻撃が!!
ぐはっ!
『・・・・・っ、え、えーと・・・それは・・・・えっと・・////』
く、くそぉ・・
頭が テンパってて
いい答えが・・・・・(汗)
『あー、車に乗る前に運動したから~』
『暑くなっちゃったのかなー。なっ?』
『・・・・・・・・・・・・・は?』
『ね?みっきー♡』
『なあ?みぃー♡』
『・・・・・・・・・』
はっ!
もしや、これは・・・・・・・・・
変態どもが誤魔化してくれようとしてるのでは!?
『あ、あー、うん、そうっっ!
そーなんだー♡あはははっ!』
『あら、そうなのー。若いっていいわねぇ。』
『う、うん!あはははっ!』
おお!
母さん、納得してくれたっっ!!
よっしゃー!
ナイスアシストッッ!!
さすが、玲音と咲哉っ!!
────って、
違う違う!
なに感動してんだ、俺っ!
もとはといえば、コイツらのせいっっ!!
もぉぉ───っっ!!!
今度こそ、文句 言ってやるっ!!
ギッ と2人を睨みつけるも・・・・・
『あはは♡じゃあね、みっきー♡ママさん♪』
『ふはは♡また明日な、みぃー♡ママさん♪』
『『おやすみなさーい♪♪』』
『えっっ?!』
2人は 運転手のおじさんに 発車の合図を出し
あっという間に 颯爽と去っていってしまった。
『・・・・・・・・・・・』
あああ・・・・
ああああ・・・・・
アイツらぁぁぁぁ・・・っっ💢💢!
逃げやがったぁぁぁぁっっ💢💢!!
『もーっ!なんなんだよっ!バカッ!アホッ!
戻ってこ─────いっっ!!!』
キーッ!と
地面を踏み鳴らして怒っていると
『まあまあ、光希。
明日になったら会えるんだから♪
今日はガマンして、家に入りなさいっ♪』
『・・・・・・・・・は?』
優しく肩を抱きつつ
とんでもなく間違った言葉を
とんでもなく優しい口調で 諭すように言われて
俺は・・・・・・・・・ビッキリ固まった。
『・・・・は、はあっ!?
な、なに言っ・・っっち、違うから・・・っ///!!』
『はいはい♪もうホントに仲良しねー。』
『・・・・え、はっ?・・・ええっっ・・////!!』
母さん、勘違いしたままルンルンで
スキップなんか踏みながら家に入ってゆく。
『・・・・・・っ・・・ち、ちがあぁぁぁう・・っ・・!!』
もーっ!
もー!もーっ!もーっっ!!
腹の虫がおさまらなくて
スキップではなく、地団駄を踏む。
『許さーんっ!アイツらめぇぇっっ!
もー、もーっっ!あー、あっついっっ!!』
せっかく汗がひいたのに
もーっ!!
も──────っっ!!!
あっついっっ!!
ともだちにシェアしよう!