686 / 700
クッキーの正体♡
食卓のテーブルに並べられた3種類のクッキー。
玲音、咲哉、そして・・・・・・・・・・・俺の。
『え・・・・・えっと・・・・・・』
なんだろう、これは・・・・・
俺たちの、っていっても
かなりアニメ調にデフォルメ?されてて
あんまり面影ないけど
目なんか、顔の半分くらいあるし
やたらキラキラしてるし。
でも、ここまで仕上げるのは
それなりの苦労があったハズ。
悪ふざけにしては
やたらと手が込んでる・・・・し。
つーか
そもそも母さんが俺をからかったり
遊んだり・・・・・・・なんて
( 玲音と咲哉みたいなコト ) しないだろうし。
───じゃあ・・・・・??
『あの・・・・・・母さん・・・・・
これは・・・ 一体・・・・・・・・・・・??』
これは、多分 考えても分かんない。
とっとと真相を聞いてしまおう。
クッキー早く食べたいし。
(あ。顔 描いてないヤツ、ね。)
ってなワケで聞いたのだけど
帰ってきた言葉は、
予想外・・・・・・・・・・・というより
俺の予想の斜め上をいく
かなり ぶっとんだモノ・・・・・だった。
『ああ。これは~結婚式で配るお菓子よっ♪』
ニコニコ、嬉しそうに
別の藤のカゴの中から
キレイにラッピングされたクッキーを
取り出す母さん。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?
け、結婚・・・・式?』
『そう、結婚式♪』
結婚式・・・・・で、配る・・・・・??
これを?
これを!?
『え・・・・・。ちょちょちょ、待って??
結婚式って!・・・だ、誰の?誰にあげるのっ?』
『え?誰のって・・・・・・・・あらぁ~っ!?
やだやだっっ!聞いてないの?!
あなた達3人の結婚式で
招待客に配るに決まってるでしょー?』
ニコニコ、嬉しそうに
今度は結婚式場のパンフレットを
見せびらかしてくる母さん。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?
─────ははははああああっっ???』
さ、さささ3人!?
3人の結婚式っっ!?
3人て・・・・・
3人っって!
お、おおおお俺たち 3人っっ!?
『・・・・・・・・・・・え・・・・えええええっ!?
ちょちょちょ、まっ!!まっま・・っ!
ま''っっ・・・・・・・ぐっ、・・・・ゲホゲホッ!
な、なにそれっ!なにそれ!なにそれっっ!』
『あらやだ、大丈夫~?もう!
・・・・・・ホントに聞いてないの??』
『・・・きっ、・・・・っ・・・・っっ!!』
き、聞いてない!
聞いてないっ!
聞いてな───いっっっ!!!
結婚式っ!?
なにそれ!
なんなの、それぇぇぇっっ!!
ともだちにシェアしよう!