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けじめ。

『式って・・・・・・・・・結婚式ってぇぇ・・・・・・!  なに・・・・それぇ・・・・・・・・・』 なんなの、いきなりの この展開・・・・っ! なんで俺だけ知らないのっ?! いっつもいっつも俺だけ・・・ 俺だけ・・・・・ もう、勘弁してくれ・・!! ────なんて さすがに母さんに怒鳴るワケにもいかず 悟りをひらいた ( というか諦めた ) 俺は 脱力して、テーブルに突っ伏した。 そんな俺を見た母さんは席を立ち そっと俺の大好物、ホットココアを淹れてくれて・・・ 荒んだ心が少し癒えた。 ああ、優しい♡ さすが俺のツボを心得てるぅ・・♡ やっぱり母さんは俺の母さんだぁ なんて しみじみ思ったりして 甘いココアと甘いクッキー ( 顔なし ) で 暫しティータイムをして、仕切り直し 俺は謎の「結婚式」の経緯を聞くコトにした。 『───で、なんで結婚式?』 『うん、あのね?光希も来年は3年生。  1年なんて あっという間で、すぐ卒業でしょ?』 『・・・え?あぁ・・うん・・そうかな・・?』 『で、卒業したら、ウチを出て  玲音くんと咲哉くんと 一緒に住むのよね?』 『え・・・・・・えーと、う、うん・・・////』 『・・・・でしょ~?だからよ~♪』 『・・・・・・・・・え?』 だから? だから・・・・・・ だから、なんで結婚式?? 『だから~。卒業して、ウチを出ていったら  光希、そのまま戻ってこないでしょ?』 『え・・・・?あ、えーと・・そ、そう・・・・かな?』 『でしょ~?だ・か・ら~  あなた達3人が地元を離れる前に  きちんと けじめをつけるため、  結婚式をする事に したのよ~♡』 『し、したのよ~、って・・・・・・』 『だって、ずっと 一緒にいるんでしょ?』 『・・・・・・・う・・うん・・・・・・////』 『それって、婚姻届はださないけど  結婚するのと同じでしょ?』 『・・・・・う?・・・・うん・・・・・////』 う・・・・・・・・・///// 改めて言われると なんか恥ずかしい・・・・・・・//// 『だから、けじめよ、けじめ。  まあ、あんた達のためっていうのもあるけど  半分は私達、親のためでもあるの。』 『・・・・・・・・・』 『まあ、その半分の8割は お父さんを納得させるため  なんだけどねー。』 『あ、あぁ・・・・・あはは。』 『あー、まさか息子を  嫁に出す日がくるなんてねぇ・・・』 『・・・・・っ・・・・っっ、そ、それは・・・・・・・・・!  ご、ごめんなさい・・・・・・・・・/////』 それは俺も予想外・・・ まさか・・・・ まさか・・ねぇ・・・・ 『いいのいいの。光希が幸せなら、それで♪』 『・・・・・・う・・・、うん・・・・ありがと・・・・・////』 『じゃあ、式場のパンフレット見て  光希も どこがいいか選んどいてね♪』 『・・・・・・・あ、うん。』 『お母さんは式までに引き出物のクッキー、  完璧な出来になるように練習するから!!』 『・・・・あ・・・はは、うん。』 ここで、お開き。 俺は大量のパンフレットを手に 2階の自室へ戻る。 そっか、 けじめ・・・・・ けじめ、かぁ・・・・・ なるほど。 ま、まぁ・・・ それはそれで いい・・・・・・・ ってコトにしよう (もう決まっちゃってるし) 問題は・・・・・ なんで・・ なんで、そんな大事なコトを 俺抜きで 勝手に進めてんだ、アイツらっ! そこは納得できない・・・っ つーか、 ちっちゃくなったり 帰りの車の中で盛ってる時間があったら 話せっつーのっっ!! もーっっ💢!! アイツらめぇぇ・・・・・・ 許さんっっっ!! 明日、会ったら けっちょんけっちょんの メッタメタにしてやるかんなぁぁ💢💢!! ───って どうせ怒ったトコロで うまいコト 丸めこまれちゃうんだろうけど、さ。

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