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バーカ
・・・・・・・・・ああ・・・
疲れた・・・・・・・・・
色々ありすぎて肉体的にも精神的にも
かなりの大ダメージを受け、
ヘロヘロになった体を投げ出すようにして
ベッドに寝転ぶ。
・・・・・・・・・ああ・・・
疲れたぁ・・・・・・・・・
『なーにが結婚式だ・・・・・バーカ・・・・』
とか、悪態をつきつつ
渡された式場のパンフレットを
パラパラ捲る。
結婚式・・・かぁ・・・・
アイツらと・・・・・
結婚・・・・
そして、結婚式・・・・
結婚式・・・・
んー
結婚式といえば・・・・
「ケーキ入刀」!
──って、確か俺の誕生日の時にやったっけ。
つっても、気がついたら入刀しちゃってて
全然、実感なかったから
今度は ちゃんと・・・・
ちゃんと・・・・・
・・・・・・・・・////
───って!
結局、俺、結婚式、する気満々じゃんっっ!!
しかも、めっちゃ楽しみにしてるじゃん!
俺っっ////!
見るだけのつもりだったパンフレットも
気がついたら
たくさん付箋つけちゃってるしっ////!!
『あー、もーっ、もおぉぉぉっっ////!!』
自分で自分が恥ずかしくなって
ベッドの上を ゴロゴロ転がり回る。
しばらく転がって、疲れて止まって
大きくため息を吐いた。
『はあぁぁ・・・・なんかもう・・俺も バカ・・・・・///』
なんだかんだ 文句 言ってるわりに
本音は・・・・・・
玲音と咲哉と結婚式するの・・・
う・・・嬉しい・・・んだろうな・・・俺・・////
結婚式って みんな幸せそうで、
キラキラしてて
昔から 憧れてたりした・・・し
まあ、
まさか、男とする ( しかも2人 ) とは
思ってなかったけど・・・・////
『・・・・・・はぁ』
あーあ。
落ち着いたら
すっかり怒る気も失せちゃったな・・・・
『・・・・・・ねむ・・・・』
気が抜けたら眠くなってきた・・・
あー
着替えなきゃ・・・・・・
でも・・・着替えるの
めんどくさいな・・・・・・
・・・・・・いっか
このままで・・・・・・
眠気に誘われるまま
ゆっくり目を閉じると
「みっきー、おやすみ♡」
「みぃー、おやすみー♡」
2人のイタズラっぽく笑ってる顔が浮かんでくる。
きっと・・・・
俺が ああな ってから、
こうなっ ちゃうコトも
アイツらには、見透かされてるんだろう・・・
俺が最終的には許しちゃうコトも・・・・・・
きっと。
とりあえず
俺に黙って進めてたコトだけは、
それだけは、文句 言ってやろ・・・・・・
『バーカ・・・・・・』
言葉とは裏腹に
口元が緩んでしまう俺・・・なのだった・・・
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