428 / 700
バレンタイン☆5
──ふふ・・・
──はは・・・
『・・・・・・ん・・・・・』
なんだ・・・・・?
2人の声が・・・・・する・・・・
── みっきーの・・・くび・・
── みーの・・・・・かた・・・・
『・・・ん・・・・・?・・・・』
なに?
眠い目を無理矢理 こじ開けると
上に乗った玲音が 俺の手首をとり、
横の咲哉が 俺の両肩に手を おいて
何やらボソボソと話していた。
・・・・・・・?
コイツら・・・なにやってんだ・・・?
その後も 胸や お腹、腰まわりに
手が動き回るも 触っているだけで
いやらしさは感じなくて
俺は 2人の謎の行動を気にしながらも
散々 抱かれた疲れから
眠気には勝てず
いつの間にか 眠ってしまっていた。
* * * * *
それからと言うもの・・・・
『ごめん!みっきー』
『すまん!みーっ』
『『俺たち、
これから大事な用事があって・・・』』
『・・・・・・・・・・・うん・・・』
2日に1回は こんな調子で ・・・
一緒に帰ったり、家に行ったりする事が
少なくなっていた。
『でも、家まで送るから!』
『途中まで一緒に帰ろう!』
って、なんか やたらと気をつかってくれるけど・・・
『いや、いいよ。忙しいんだろ?
俺なら 大丈夫だから』
『あ・・・みっきー・・・』
『おい・・・みー・・・・』
『じゃあな、また明日!』
丁重にお断りして、2人と別れた。
普段なら、「なんで?」「どうして?」
って悩むところだけど・・・・
俺にはやらなきゃいけない事がある。
2人には内緒にしたいから ちょうどいい。
会えない時間を使って 色々 調べたり出来るし。
『よし!頑張るっ!』
俺は 気合いを入れ、とりあえずは
調べものをするため 本屋に行く事にした。
ともだちにシェアしよう!