442 / 700
バレンタイン☆19
『じゃあ、まずは温まろっか ♪ 』
『今日は泡風呂にするからな ♪ 』
『え・・・・!泡風呂 !?』
すごいっ!
朝から なんて贅沢な・・・!
つーか、楽しそう・・・!
お風呂好きな俺は 色々 気になってた事を
すっかり忘れて 「泡風呂」に心奪われてしまう。
『いくよ~ ♪ 』
『いくぞ~ ♪ 』
玲音がシャンパンみたいなボトルの中身をお風呂の中に入れ、咲哉が蛇口を捻る──と、すぐに表面に もこもこ と 泡がたち始め、甘い薔薇の香りが浴室を満たしていく。
『わぁ!すごい!あわあわ~っ!
すごいっ、いい匂い~っっ!』
はしゃぐ俺を笑って見ていた2人は
お湯がいっぱいになったところで お湯を止め
俺の手をそれぞれ 取った。
『さ、入ろっか?』
『入るぞ~?みー』
『うん!』
3人一瞬に お湯の中へ。
『気持ちいー ♪ 』
『よかった、喜んでくれて』
『朝風呂もいいもんだなー』
肩までつかって、いい匂いに包まれて
ほぉ・・・と息をつく。
ホント、気持ちいい・・・
浴槽の縁にもたれて、 暫し お湯を堪能。
ヤバい・・・・
俺、ここだったら1日中 居られそう・・・
でも・・・
ひとつ残念なコトは・・・
ずっと入ってたら
逆上せちゃうんだよなぁ・・・
ああ・・・
逆上せそう・・・
ぼんやり目を開くと 目に入ったのは
バスマットと そこに置かれた 怪しいモノたち。
・・・・・・うーん・・
きっと アレを使って・・・
スるのかなぁ・・・
うーん・・・・
見なかったコトにしよ・・・
俺は現実から目を反らし、
またゆっくり目を閉じて 甘いバラの香りを
胸いっぱいに吸い込んだ。
ともだちにシェアしよう!