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進級☆13
***
せっかく歩いて帰るなら・・・と、
新しくオープンした駅前のドーナツ屋さんに
寄って、あれこれ買って玲音の家に やって来た。
『『ただいま~』』
『た、・・・あ///。お、おジャマしま~す』
クツを揃えて、スリッパに履き替えて
家に上がる。
・・・・・あ、危なっ・・・///
思わず 2人にツラれて「ただいま」って
言いそうになっちゃった・・・・////
なんか、これだけ しょっちゅう来てると
自分ちじゃないのに 自分ちみたいな感覚になっちゃうんだよな・・・
って、いやいや・・・!
玲音と咲哉なら子どもの頃からの つきあいだからいいとして・・・・
俺なんて ここ何ヵ月かのつきあいなうえに、
俺んちなんてさ、
この玄関に キッチンが すっぽり!
入っちゃうくらい、
ちっちゃな家なんだぞ!?
ここが俺んちなんて、
そんなバカなコト・・・!
『みっきー・・・?』
『みー、どうした?』
───はっ
『・・あっ。 な、なんでもない・・・っ///』
おっと。
危ない、危ない。
コイツら、妙に勘がいいから
とっとと部屋に行っちゃおう。
ドーナツ、早く食べたいし。
玲音と咲哉の背中を押しながら階段を上がっていると、踊り場で2人が足を止めた。
『ねぇ、みっきー』
『なぁ、みー』
『・・・・・・・ん?』
『あのね?俺の家も 咲哉の家もさ』
『もう、みーの家だから・・・な?』
『・・・・・・・・・・、
・・・・・・・・・・、
・・・・・・・・・へっ////!?』
『だから、帰った時の挨拶は~ ♪ 』
『“ただいま”で、いいからな ♪ 』
『・・・・・・・・・・・・・へ////??』
『だって~、みっきー、さっきさぁ』
『“ただいま”て言いかけただろ?』
『───っ!あ・・・・・・・・////』
バ、バ、バレてたぁーっ////!!
『あと、家が 大きいとか 小さいとか』
『つきあいが 短いとか 長いとかも』
『『全然、関係ないからね(な) ♪ 』』
『────っ!ぬあぁっ・・・・////っ!!』
こ、こ、声にも出してたぁーっ////!!
全部、バレバレだったぁーっっ////!!
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