『あ、あの････っ･･』 『あーっ！ もう！アイツらめ･･っ！』 『くそ！１発 殴っとけばよかった！』 ２人が悔しそうに地団駄を踏む。 『よし！今から行く！？』 『そうだな！行くか！！』 『･･････えっ？』 うわわ････！ 待って、待って！！ このままじゃホントに殴りに行っちゃいそう･･！ マズい！止めないと！ 『待て待て！俺、そんなの信じてないから！ お前らが 女の子を取っ替え引っ替えしたり、 飽きたらポイするなんて、絶対しないって 分かってるから！ だから、殴りに行くのナシ！』 『みっきー』 『みぃー』 『それとも、何？ 俺が アイツらの言うコト 鵜呑みにして、 お前らを疑ってる、とか？ もしかして、そう思ってんの？！』 『え！ううん！』 『それはない！』 『だったら、もういいじゃん。 はい、おしまい！もう おしまい！』 『みっきー･･･』 『みー･･･ 』 ───と、 それまで悔しそうにしてた２人の顔が一転、 相好を崩して へにゃりと笑った。 『みっきー･･･カッコいい！』 『みー･･･男らしいぞっ･･！』 『････････へ？』 う････/// うわわ･･･/// 勢いで言っちゃったけど そんな目で見られると･･･ めっちゃ恥ずかしいじゃんかっっ///！！ 『･･･おう！た、たまにだけどなっ///！』 照れ隠しに、つっけんどんに言って 先を歩こうとしたら･･･ 『みっきー』 『みー』 呼び止められて、後ろから抱きしめられた。 今度は、痛くもなく、苦しくもなく、 優しく、優しく。 『信じてくれて ありがとう、みっきー』 『同じく。ありがとな、みー』 『･･･････お、おう･･･/////』 前から歩いてきた人が、歩道で抱きあう俺たちを興味深げに見ながら通りすぎていく。 それに気づかないふりをして、 そっと目を閉じた。