さっきの反省もあるからなのか (それとも、まだ校内にいるかもしれない 本多くんを警戒したからなのか) 思ったより すぐに離してもらえた。 『ケホッ、ケホ･･･』 『ごめんね？みっきーが可愛すぎて～ ♪ 』 『そうそう。みーが可愛すぎて～ ♪ 』 さっきと違って･･･ 本気で謝ってる感じはしないけど。 校門を出て、ところどころに植えてある 桜を眺めながら のんびり歩く。 そこで、ふと思い出した。 『あ。そういえば･･･あの３人は？ その･･･ちゃんと 解決したの？』 『あー、あれね。うん ♪ 』 『スッキリ解決したぞ ♪ 』 『･･････ふぅん？』 スッキリ･･･ねぇ。 そんな簡単に解決するもん･･？ だいぶ根が深そうな感じに 見えたんだけど･･･ 『･･････ホントに？』 ジトーッと疑いを持ちつつ 見つめると ２人は 楽しそうにケラケラ笑いだした。 『うん、ホント。話したら分かってくれたし』 『まあ、そもそも誤解されてただけだからな』 うーん････ どうやらホントに大丈夫ぽい？ 『えと････････誤解って？』 『んー。俺たちがあの３人の彼女を』 『取ったから フラれた･･･、ってな 』 『････え？か、彼女を･･･取った！？』 『いやいやっ！取ってないし！』 『つーか、つきあってないし！』 『うん･･････だよな･･･』 玲音と咲哉が そんなコト する訳ない。 じゃあ、 なんで そんな誤解されたんだろう？ あと･･･、 ハーレム、 取っ替え引っ替え、 飽きたらポイッ、 ていうのも 勘違い？ それとも、フラれた怨み？ 『えー！なにそれ！そんなコト言ったの！？』 『なんだそれは！そんなコトしてないぞ！？』 ･･･････あ。 マズい･･･ 声に出しちゃってた･･･！