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おまけ☆5
───とはいえ、
クラス替えはどうにも出来ないし・・・
へんなコト言って、
変なスイッチが入んないように
さらっと別の話題に切り替えよう・・!
『え、えっと・・・そろそろ帰ろ?』
とにかく、学校から出て
それから色々 考えよう。
そう思ったのだけど・・・・
『う、うーん・・』
『帰る・・のか・・』
2人が さらに しょぼーんと項垂れてしまう。
『・・・・・・?どうかした?』
『だって、みっきー今日は』
『自分の家に帰るんだろ?』
『・・・・・・・・あ』
そ、そっか・・・
今日は 母さん、日勤で(しかも帰りが早い)
泊まりに行けないんだった・・・!
『今日は みっきーと居られなかった・・・』
『なのに、もう みーと離れるなんて・・・』
深く大きな ため息をついて、分かりやすく
ズドーンと暗く落ち込んでいく2人。
いや、今日 一緒に居られなかったのは
ほぼ お前らのせいだけど・・
落ち込んでる2人には言えない・・な・・・
でも、確かにこれで「さよなら」は
俺も寂しいし・・・・
まだ、すぐに
帰らなきゃいけない時間じゃないし
『んーと・・・どっかに寄り道でもする?』
そう言った途端、
2人の顔が 眩しいくらい
ぱぁぁぁぁっっと明るくなった。
『する!3人で、誰にもジャマされず
イチャイチャ 出来るとこなら何処でも!』
『だな!イチャイチャ出来るとこ・・・・
ラブホか・・?よし、ラブホにしよう!!』
『は?─────はあっ///!?
ラ、ラ、ラブホッッ//////!?』
な、
な、
なんで そうなった!?
『え。イヤ?』
『嫌なのか?』
『あ、当たり前だろっっ////!』
『んー。じゃあ、駅のトイレにする?』
『待て待て。空いてる教室もいいかも』
『・・・・・・・・・・・・は?』
『あ、いいね~ ♪ 』
『いいだろ~? ♪ 』
──────よくないっ!!
全然、よくないーっっっ///!!!
『『みっきー(みー)何処がいい?』』
『・・・・どっ、何処もヤダっっ////!!』
『え?何処でもいいの?』
『さすが!俺のみーだ!』
『い、言ってないっ///!
言ってないからっっ/////!』
必死に訴えても、すっかり その気になった
2人は聞く耳なんて持ってくれなくて・・・
『よし、行こう!』
『さあ、行こう!』
玲音がカバンを手に取り、
咲哉が ひょいっと俺を抱き上げ
暴れる俺をモノともせず、歩き出す。
『ちょ・・・っ////、待てっ!離せぇぇっ!』
『はいはい、暴れな~い ♪ 』
『暴れたら落と・・落ちるぞ?』
『────っっ!!!』
イ、イヤ──────ッッ!!!!
☆ ☆ ☆
この後、
俺が何処に連れて行かれたかというと・・・・
空いた教室でも、
ラブホでも、
駅のトイレでもなく・・・
駅前のドーナツ屋さんだった。
(要は からかわれただけ)
ってコトで
仲良く3人でお茶して 帰りました。
*** 進級・おわり ***
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