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チョコケーキ。
『はい、座って待っててね♪』
『お茶 淹れてくるからな♪』
『・・・・・・・・・・・。』
昨日と同じく、2人はお茶の準備をしに 奥の部屋に行ってしまい、1人 残された俺。
玲音の部屋は、やっぱり広くて、咲哉と一緒で部屋の中に部屋がある。
それ以外にも共通してるのは、余計な物が置いてなくて ホテルかモデルルームか、みたいな?生活感のない部屋ってこと。
でっかいテレビだけが、生活感ありありで 逆に 異質な感じがする。
うーん。
こういう部屋は落ち着かないな・・・。
キョロキョロと部屋の中を見回して・・・・
ソファーにはやめて(色々 思い出すからだ。)
ローテーブルの傍のラグの上に ぺたんと座る。
今日は会わないと思ってたのに・・・。
はあ、と ため息を吐く。
会ってしまったんなら、お礼は言っといた方がいいのかな・・・・一応。
寝てるところを、2度も運んでくれたんだし・・・迷惑かけたんだし・・・・人として礼を言うのは当然の事・・・・・だし。
あと、・・キ、キス・・・マーク・・・・!は、
もう いいか・・・。
放っときゃ そのうち消えるんだし・・・変に刺激しない方がいい・・・よな。
『お待たせ、みっき~♪』
『今日はチョコケーキだぞ♪』
ぼんやりしていた俺の目の前に出されたお皿には・・・・金箔の乗った四角いチョコケーキ。
生クリームとイチゴも添えられていて、お洒落なカフェで出てきそうな一皿。
・・・・お、美味しそう・・・!
『これをかけて食べるんだよ♪』
玲音が、とろとろのチョコソースをスプーンですくい、俺の皿のケーキにかけた。
うわー、うわー/////
とろけるチョコ・・・・・。
とろとろ・・/////美味しそ・・・・!
・・・・た、食べたい・・・・!
だって、チョコケーキは・・・・・・
『みっきー、チョコケーキが1番
好きなんだもんね。』
『そうそう。遠慮しないで たくさん
食べろよ?』
『・・・・・・え!いいのっっ///// !?』
ん?
んん?
・・・・・はい?
『・・・・・・じゃなくてっ!
なんで、そんなの 知ってんだよ!』
『えー?まあ、色々と・・ね?』
『そう。まあ、色々と・・だ。』
『い、色々?・・・って、なんだそりゃ!
答えになってねーじゃん!』
『あはは。みっきー、口 悪ぅい。』
『だから・・・!俺の質問に・・・・むぐ・・・っ!』
大きく口を開けたところに、フォークに乗せたチョコケーキを玲音に突っ込まれた。
『おいし?』
『・・・・・・なにふるんだ(なにするんだ)!』
『おいし?』
至近距離でジーッと見つめられる。
昨日とまったく同じパターン。
怖い!怖いからっっ!
2人とも・・・今日も 目が笑ってないからっ!
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