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5年

「同じミスを何度してると思ってるんだ!!」 「も、申し訳ありません!!」 「君新卒じゃないんだよ??さすがにそろそろちゃんとしてくれないと…」 「………」 ………またやってしまった… 「…杉田さんまた…?…ひどく仕事ができないわけでもないのによく怒られてるわよね…?」 「なんていうか…要領とかタイミング悪いんだよなあいつ…とことんツイてない感じ…?」 「でもそれでこっちの仕事まで増やされちゃ…ねぇ?」 周りのデスクからひそひそと声が聞こえる、傷つかないわけじゃないけどもう慣れたことだった それでも悔しいものは悔しい… 「ノリも悪いし、一年たってもなじめてない感じあるよね」 「そうそう、なんかこっちも声かけるとき気使うしさぁ…」 「あ、でもでも指輪、指輪してますよね?左手の薬指」 「えっ?あいつ結婚してんの?恋人?」 「ちょっと知らないの?杉田さんって確か男の人が…」 ……またその話か… 思わずため息が出そうだった、怒られるのは仕方がない、俺のミスだ、ノリが悪いのも自覚があるし周りの仕事を増やしているのも申し訳ないと思う、本当に…ただ毎回こうやってあることないこと恋愛について噂されるのは少し嫌だった 昔ほど気にしないまでも目立つのは嫌いだ… 頭を下げたまま自分の左手の薬指にはまる指輪に視線をやる、もう長いことつけてるせいでもらった当時ほどの輝きはない もう外そうかなこの指輪… 思い出せる彼の顔は高校時代の幼い姿だけだった ………銀…どうしてるのかな…

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