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「うわぁぁぁぁぁん!!!!やだぁぁぁぁぁぁ!!!!ぎんいかないでぇ~!!!!!」 「うわぁ、お兄さん困るって、もう閉店だって言ってるでしょ??」 「んん~?えぇ?ぎん~?ぎんはねぇ、かっこよくてぇ…」 「わかったってかっこよくて頭もいいお兄さんの彼氏なんでしょ…まったく、お兄さん何人に何回その話したと思ってんの…」 「ちがぁう!!あとちんちんがおっきぃの!!」 「わー!!もう大きい声でそういうこと言わないでよお兄さん!!もう困ったなぁ~…」 「……店長酔っ払いです…?」 「う~ん…酔っ払いって言ってもこの人ビールグラスで一杯ぐらいしか飲んでないはずなんだけどなぁ…飲めないなら飲まないでよほんとに~」 「はれぇ??あたらしいおにぃさん~?おにぃさんぎんしりませんかぁ~?」 「ぎん?ぎんって誰ですか?」 「ぎんはねぇ…かっこよくてぇ…」 「あーもういい!!わかったって!!もう、バイトに絡まないでよ…あ、あと俺がやっとくから君もう上がっていいよ、お兄さん!!お兄さんのお財布からお会計しちゃうからね??」 「ちんちんがねぇ~おっきいの~」 「頭は!?」 ぽや~っとしたまま周りを見回すけどなんかよく考えられないしぐるぐるする… ぐるぐるしてきもちぃ~たのしぃ~ 「困ったなぁおじさんも帰らないといけないんだよお兄さん、ほらとりあえず外出て」 「んぁぁ~、おじさんへんなとこさわんないれぇ~、えっちぃ~」 「お兄さんが一人で立てないからでしょ~もう…」 中年メタボ気味の飲み屋のおじさんに担がれて外に出る。外はまだ夜みたいで暗かったけどもう遅いらしく人はまばらだった。 「ほらお兄さんおうちどっちなの?」 「んぁ、まなちゃんのおうちねぇ…ここ~!!」 「お兄さんここゴミ捨て場だよ!!あ~もうそんなとこで寝ちゃダメだよきたないなぁ…」 「やだぁぁぁぁ!!!まなちゃんちここ~!!こ~こ~な~の~!!」 「もう!!お兄さんが家ここって言ったんだからね!!もう知らないよ!!」 おじさんはそういうとそのままどこかへ行ってしまった。 ふーんだ…まなちゃんちはここだもーん…ここで銀が来るまで待つんだもーん… いい感じに枕になるゴミ袋に頭を乗せて丸くなる。 なんだかひたすら眠かった… 「………お兄さん…こんなとこで一人で寝てると風邪ひくよ…」 「…ん…?んー?」 そうやってると誰かが声をかけてきた。そっちに目を向けて見るけど焦点が定まらなくてよく見えない、ぼんやり誰かががこっちを覗き込んでることはわかった。 目がしょぼしょぼするぅ… 「お兄さん一人?行くとこないの?」 「だ、れぇ?ぎぃんん??」 「……?………なに?だれそれ?」 「ぎん…じゃ、ないのー…?」 「…………?……わかんない…」 半分眠ったような状態になりながらその人に聞いてみる。 でもその人も酔っ払ってるのか首を傾げててなんだか会話が噛み合ってないような感じがした。 その人がよいしょって言いながら俺を起こす。 そして俺の顔を覗き込んでまた首を傾げている。 「うぁ…おに、さんもおじさんみたく、変なとこさわんないれぇー…」 「お兄さんおじさんに変なとこ触られたの?」 「うんー…えっち、だよねぇ…」 ふにゃふにゃしながらその人に体重のほとんどを預ける。お兄さんの手はさっきのおじさんとは違って腰に回ってた。 「んぁぁ…?お兄さん…いい匂いするぅ…」 「…そう?」 「うんー…」 えへへ…と笑いながらお兄さんの匂いをクンクン嗅いだ なんか、なつかしぃかんじのにおいするぅ… 「うーん……いっかぁ…」 お兄さんは俺を支えたままなにかブツブツ呟いてたけどそう呟くとうんともう一度うなづいてから俺を支え直した。 「お兄さん、これからオレのうち行くから」 「んー?えぇー?」 「いや?」 「んー?いーけどぉ…」 「よし、いいって言ったからね?……お兄さんおも…もうちょっとちゃんと立ってよ…」 「たってるぅー!!」 こうして俺はふにゃふにゃしてよくわからないままこのよくわからないお兄さんに引きずられて行った。

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