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過去との決別
次の日、なんだか一日虚無感がすごかった。
ぼーっと昼近くに目を覚まして家事を一通り済ませて昼兼朝ご飯を食べた。
なんとなくチャーハンが食べたくなってチャーハンにした。
「………」
夕方になってなんとなく家に一人でいるのが嫌で外に出る。
健斗たちを飯にでも誘ってみようかと思って電話してみたけど健斗は出なかった。
そうこうしてるうちにあっという間に暗くなってしまった。
「………」
休みの日の夕方なだけあって徐々に周りに人が増えてくる。いつの間にか歓楽街のあたりまで来てしまってたみたいで、みんな楽しそうな顔をしていた。
………
そしたら今度はなんか急に腹が立ってきた。
そもそもなんで俺がこんな大人になってまでいない銀に振り回されないといけないんだ…せっかくの休みを一日もつぶして…
へらへら笑う銀の顔が浮かぶ
そうだ…学生の時のいつか喧嘩した時だって「まなにヤキモチ焼かせたかった」とか言って女の子侍らせて…それのせいでややこしくなったりして……なんか当時いつも「ごめんな?」っていい感じの雰囲気で言われたら許しちゃってた気がするけど…とにかくいっつも銀ばっかなんか得して……
そう思うとたくさん銀の嫌なとこを思い出せた
ふん…もういい、あんな奴今日で忘れてやる…明日からは俺だって普通に自分のために仕事して…彼女なんか作ったりして…楽しく過ごしてやる…あんな奴のためにめそめそしてやることもない…
そう思ってしまうとなんか少し心が軽くなった、こんな嫌な奴のことすぐ忘れてやれるさって気分だった……そのせいで気が大きくなってたんだと思う…
ちらっと顔を上げると赤い提灯と暖簾が見えておいしそうな匂いと楽しそうな声がした。
ぽっけにあるお財布を確認したけどあまりお金を使わないせいで飲み食いするには充分なお金もあった。
……よしっ!!
今日は飲んで食べるぞ!!久々にパーッとお金使ってやる!!あんな奴とのために貯めた貯金なんて知るか!!
そう思って俺は勇み足でその店に入っていった。
………俺ほとんどお酒飲めないのに…
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