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再会

「……ん…んん…?」 意識が覚醒してきて目をこする。 …ふぁぁ…朝か… 欠伸して目を開けると見慣れない天井が見えた。 ……… 「………!!」 おかしなことに気づいて記憶をたどりながら飛び起きると隣に白っぽい髪の毛の男が寝てた。 俺が入ってるのと同じタオルケットに入っている。 ……!!…誰!? ぱっとあたりを見回すけどやっぱり俺の家ではなかった。 ……どこ!? そしてここで気づいたが鈍く腰と頭が痛かった、しかも俺も隣の男も全裸だ… 「……う…うそ…」 思わず両頬に手をやった。必死に昨日の記憶を呼び起こす。 昨日は…昨日はもう銀なんて忘れてやるってなって…それで…お店に………それ…で…? おそるおそる隣を見るけどやっぱりその男はそこにいた。 全然昨日の夜のことを思い出せない…確かに銀のことは忘れるとは言ったけどこんな忘れ方!? あぁぁぁ…と頭を押さえて自己嫌悪になる。とにかくこの隣の男に何があったのか話を聞いてみないと… 「……あ…あの…すみません…」 「……ん…」 そっとその人の肩に触れる。顔には長めの髪の毛がかかっててよく見えなかった。 ゆさゆさとその人をゆするとタオルケットが床に落ちた、どうやらここはソファみたいだ。 あ…この人腰の下の方に傷なんかあるんだ…っていうかちんこでか…じゃなくて!! 自分がそんなとこに注目してたことを恥ずかしく思いながらぱっとその人の顔に目を向けて愕然とした… 思わずハッと息をのむ。 「っ!!!!」 「……ん…」 髪が落ちてその人の顔もよく見えるようになっていた。 どくどくと心臓の音がひどく大きく聞こえる… 昨日…つい昨日…5年間未練がましく思い続けてやっと忘れるってきめたのに…… 左手の薬指につけた指輪は今朝も鈍く光っている。口を開くと驚くほどかすかすな声が出た。 「……ぎ…ぎん…?」

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