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牡丹は蝶の翅のかほりに-19
「しんちゃんの舌……やわらけぇ」
ヘッドボードに重ねたクッションへ背中を預けた六華。
ボクサーパンツ以外の服は脱ぎ、彼の足の狭間で腹這いとなったシンジ。
口の中へ導いた六華の熱源は硬くて。
強く脈打っていて。
感度のいいポイント毎に熱心に舐めてやれば、素直に反応し、舌の上にカウパーを滴らせた。
「俺……もぉやばいよ、しんちゃん?」
シルバーリングを全て外した六華がシンジの髪に触れた。
喉奥まで深々と捕らえ込んだシンジを熱っぽい眼差しで眺め、意外なくらい緩やかな手つきで短い黒髪を撫でる。
「……俺もやばいよ」
「う。くわえながら喋んな」
「あ、ごめん」
一端、口内から熱源を解放したシンジに六華は強請る。
「しんちゃんも脱ぎやがれ」
一瞬、シンジの脳裏を不安が掠めた。
自分自身に対して勃起したブツを見せられてノンケの彼はヒいたりしないだろうかと。
パンツ脱ぐのにこんなに緊張するなんて。
初めての時以来かも。
シンジは六華の正面で素っ裸になった。
股座にパンツを引っ掛けたままの六華は、やはり、真っ直ぐ股間を直視してくる。
「すげぇな、しんちゃん」
何もされていないのに、自分と同じくらい硬く張り詰めたシンジの昂ぶりに六華は自然と頬を紅潮させて。
何の迷いもなく手を伸ばしてきた。
「……黒埼君」
「うわ、がちがちだ、すげぇ」
「あ、ちょっと、そんな強く触ったら」
好奇心旺盛な子供じみた手つきで触られてシンジは思わず呻く。
苦しげな声に六華は反射的に手を離そうとした。
その手を慌てて引き戻すシンジ。
「いや、いいから、平気だから、もっと……触って」
シンジの願いを六華は叶えてやる。
今度は強すぎず、弱すぎない、絶妙な力具合で昂ぶりを握り締めてきた。
「ん」
「……感じてるしんちゃん、えろ」
「……黒埼君だってさっきえろかったよ」
「お互い様か?」
「うん、お互い様」
シンジは自分に触れている六華をシーツに押し倒した。
またキスをして、触れられながら、触れる。
徐々に大胆になっていく互いの利き手。
シンジに至っては、双球を通過して、さらにその下の窄まりへと指先を添わせていく。
「ここに俺のいれてもいい?」
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