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行きましょうか?

朝、ダイにしては珍しく早起きだった。 「おはよう」眠たそうに身体を引きずって起きてきた、ダイは俺に、早起きだね。って声をかけてきた。 「いつも通りに目が覚めた」そう言いながら コーヒーを入れようとしたら 「お茶」と言われて熱いお茶をだした。 「寝てれば?」まだ本調子じゃないんだから そんなニュアンスも含めて言った、俺の言葉に「うん。。。」とだけ答えて手元を見ながら「なんだか……落ち着かなくって」 気になるんだろう。でもどうしようもないし。もどかしい感じか。 「……そっか」そう答えるのか精一杯の俺に「孔こそ。寝てたら?もうお休みないじゃん」 ……気にしてくれてたんだろう。 「ごめんね。どこも行けなくて……」 「ん。いいよ。」 「孔がいてくれて、よかった。ありがとう」 「良いって」……そういいながら髪を撫で、キスをする。 午後テレビで記者会見の様子を見てた。 メンバーはダイが居ないことを謝ってた。ダイのぶんも頑張ります。って。 それを見ながらまた泣くかと思ってたけど 「大丈夫。大丈夫」と呪文のように唱えてた。 「じゃ。帰るから。」夜、ご飯を食べたあとそう言って帰る支度をし始めた。 明日から、俺は仕事。 ダイは、明日のコンサートには出ないけど取材があるから。 「うん。」寂しそうにつぶやく、ダイを見て心配になった。 「大丈夫か?」そう、聞くと……ウンと。 「じゃ。」 そう言って帰った。

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