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怒れる狼 01
「....んっ、......んー.......、.....ぁ?」
ふと目がさめるとそこには見慣れた寮の天井。
仮眠室で寝てたはずなのに、俺いつのまに自分の部屋に戻って来たんだっけ。
記憶が....ない。
頭が起きないまま上半身だけ起こす。
と、周囲の違和感に一瞬で頭が冴えた。
「.....ここ、どこ」
見慣れた天井に自分の部屋だと勝手に思い込んでいたけど違う。
ここは俺の部屋じゃない。
自分の部屋以上に広いし部屋にはベッドしかない。
しかもふっかふかでサイズもデカイ。
扉が2つあってなんだか他にも部屋がありそう。
部屋をぐるっと見回してみてようやく気づいた違和感。
目覚めたその部屋は俺の部屋と似て非なるものだった。
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