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暫しの休憩 04
「離せよっ、クソオオカミ!!」
「あーもー動くなよ、ばか....」
「はーなーれーろーーっ!!」
イライラする気持ちを心に押し留めながら、ウザいほどにくっ付いてくる狼をなんとか引き剥がそうと四苦八苦する。
しかしガッチリとホールドされた腕を引き剥がそうにも俺の力ではビクともしなくて。
挙げ句の果てには足も俺の身体に巻きつけてきた狼に為すすべもない。
こうなると暴れようにも動ける余地なんかほとんど無くて、動かせる部分だけでも動かそうとひたすら怒鳴ってたら”うるせぇ”と一喝された。
「お前は黙って大人しく俺の枕になっときゃいーんだよ、これ命令な」
「なっ、ちょ....わけわかんな....」
「はいはい、いいから俺と寝ろ。文句あるか??」
((文句大有りだっての......))
そう思ってももう遅い。
背後からは穏やかな寝息が聞こえてきている。
((諦めるしかない.....か....))
一定リズムを刻む穏やかな寝息と、背中から微かに感じる大神の鼓動。そして体温。
半ば呆れながらも、疲れ切った身体は気づけば意識を手放していた。
そして次に目を覚ましたとき。
俺の目に飛び込んできたその光景に俺は愕然とする。
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