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会長の部屋 01

「......ん、.......ぅわっ!あ゛......っ」 ふわふわの広いベッドと見慣れた天井。 カーテンの隙間から差し込む光に目を細め、朝が来たと頭が理解する..... よりも先に、隣に寝る人物に気がつき慌てて起き上がる。 しかし急に起き上がった事で腰に激痛。 そろそろと仰向けに戻った。 隣にいたのは上半身裸の大神だった。 「そ、そうだ....俺.....っ」 寄り添うように眠る大神を見て、昨晩の記憶が蘇る。 ((俺は.....こいつに......っ)) 思い出すだけでも顔から火が出そう。 穴があれば埋まりたい気分だ。 「そ、そういえば服.....!俺の服は.....っ」 途中で意識が途絶えた事を思い出して慌てて自分の身体を触る。 汗のベタベタ感も精液のベタベタ感も綺麗さっぱり消えていて。自分の服の代わりにサイズの合わない服を身に纏っていた。 きっと大神の服。 シャワーも浴びせてくれたのか。 オーバーサイズの服から ふんわりと柔軟剤のいい匂いが香った。 横にいる大神をちらっと横目で窺う。 起きる気配はまだない。 今度は腰を言わさないためにゆっくりと起き上がる。 「くっそ、無茶苦茶しやがって....」 片手で腰を摩りつつ片手で壁を伝いながら、大神を起こさないように俺はそっと部屋を出た。

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