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変化の兆し 02
まだまだ続きそうなエロいキスを止めたくて相手の舌におもいっきり噛み付く。
「ぃってぇ.....なに噛んでんだよ、バカ」
「あ゛?自業自得だろ、クソオオカミが」
男に対して、ましてや恋人でもなんでもない俺に対して変なことするお前が悪い。
そう思ってふんっとそっぽを向く。
「生意気なクソ餓鬼だな.....ほんっと。
そこまで酷くして欲しいならお望み通りしてやるけど」
「はぁ!?なにその思考回路!誰もんなこと言ってな.........て、おい!やめ....っ!!ひぃッ」
「さっきも思ったけどなにこの白い肌...しかもスベスベ。
身体もほっそいし本当に男か疑うレベル」
「うっせーよ!男だっての!!日向が苦手なん...ぅあッ、
てっめぇ...その触り方やめろ!!」
スーッと胸元を撫でられて変な声が出る。
擽ったさに身を捩ろうとしても、馬乗りの大神がいるせいで思ったように逃げれないのがもどかしい。
クソッ.....。
あとで絶対ぶん殴ってやる。
俺は元々色素が少し薄めな上に日向があまり好きじゃない。だから日陰によくいる。
それに昼間より夜中が好きな夜型人間。
サボり以外で昼間出歩くことも滅多にない。
部活だってしてない。
ほとんど焼けていないのは、多分それらのせいだろう。
一般的な同年代の男子と比べたら、とても細身で白い方だという自覚はある。
「んっ、ふ、ぁッ....やめッ....ぁあッ」
「へぇー、擽ったいの苦手なんだ。
また弱点見つけちゃった」
「やめッ.....ひ、ゃッ」
指の腹で胸や腹を撫でられ、擽ったがりな俺は大神の腕を掴んで制止を試みる。
しかし無駄だっつの、と腕を一纏めに頭上で押さえつけられそれは叶わない。
マジマジと全身見られながらあちこち触れられてこそばゆい。
「.....んな、見てんじゃねーよ.....クソったれ!」
自分の身体をここまで他人に凝視された事なんて一度もないから、あまりの恥ずかしさに顔が熱くなる。
しかも俺だけ真っ裸。
「なに?恥ずかしがってんの?かーわいー」
「だまれ.....っ!」
「やーだね。これからが楽しいんだから....ね?」
相手の視線に耐えきれなくて思わず顔を背ける。
そんな様子をクスクス笑われ、カッとなって吠える。
その様子に笑みを深めながら舌舐めずりする大神の色気がヤバくて。
ゾクッと身体の芯が疼くような感覚に襲われる。
......嫌な予感しかしねーよ、クソっ
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